貴方のは羽、私のは付け根が紫。

偶然だけど同じ色。

貴方のは赤、私のは銀。

貴方がくれた色違い。


大事にしよう。

親身に尋ねてくれたりする貴方に応えれるように。


強くなりたい。

誰かに負けるよりも貴方に負けるくらいに。



今日も会いに来てくれた。

こっそり指を絡めて、体温を分けてもらった。



少しずつ追いつまりながらも止められない。



二人で逃げてしまいたい。


でも逃げた先に本当の終わりが見えそうで口にも出せない。




とても大切にしてくれる。

私が寒空の下、外に出されたら駆けつけてくれる。

死なないように内緒で温めてくれる。

もし、あの時眠っていたら今日は私のお葬式だったと思う。




私に報いをくだすなら、私を死なすことで報いをうければいい。



貴方は悲しい顔したけれど、きっと誰も助けてくれないから私はそうやって知らしめる事しか出来ないんです。



知りたくない事を知ってしまったら、考えがどんどん悪い方にしか出来ない。
信じきる材料なんてどこにも無いし、疑う材料は手に余るほど持ってる。


元々、お互いを利用するだけ利用してるから仕方ない。
消耗しないとは言い切れないし。
少なくとも私には磨り減ってしまうものがあるのは事実だし。


与え合うものがお互いにとってどれだけ貴重かつ理想的なのかは価値観が違うから一概に言えない。


ただ、ひたすら貪るあの時間が私には逃げ道で、癒しで、現実逃避なんです。
だから始まったあの日から今日まで大きく壊れる事なく歩めていたんだと思う。



だけど、現実は残酷。
叶わない時がやって来た。


恐怖を今まで刻んだ人物が私から大切なものを奪って、壊して、正当化させて私を道具にする。
そうして、また壊れても理解しない。
だって理解する気がないのに、理由だけ聞いて否定しかしない。



何度泣いて嘆いても哀れみながら笑ってる。
もしくは落胆しながら慈しむふりをしてる。



そうして逃げ道を断たれた上で貴方の言動にちぐはぐが見えてしまっただけ。
それだけ。



それだけが眠れない私を切り裂いただけ。



やっぱり痛い

チクチク突き刺さる

泣きそう


会いたいよ

隣にいたいよ

でも舐め合うのは君じゃないの



甘くて暗い時間に落ちて

声を枯らす


繋がって求め合って

さらけ出す



君とならこんな事しなくても

満ちてしまうのにね





歪んだ関係を更に歪めて

口では違うと言いながら

貴方は恋人のように寄り添う



解りながらも見ないふり

笑いながら切実で

秘密を深めるのは逃げ道だから