泡沫の恋とはまさにこの事。
殆どが一方通行で終わってしまった。
ただ終われないのは今回も遮断された気持ちだけ。
そして、今更ながらに第三者から聞かされる真実とこの眼で見る現状に黒い気持ちがドロドロと頭を巡る。
切り替えようと、振り切ろうと決意するも虚しく毎日毎日聞かされるのはあの人のこと。
嫌いじゃない分、余計に辛くて苦しくて上手く笑えない。
嘘つきな癖に詰めが甘すぎて、きっとあの人はそろそろ窮地に陥る。
でも私はもう手を差しのばせない。
差し出されても掴まない。
同じ針はもう飲まない。
そして其の針はあの人にあげる。
私は同じ痛みしかあげられないの。
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