私は、加害者の嘘の主張と、事実でないカルテに、裁判が続く二年近く憤り続けました。


私の激怒とは裏腹に、弁護士は、「恋愛感情は「争点」ではないので軽く反論する程度にしておきましょう」と、準備書面(裁判に提出する主張と反論の書面)を記載し、裁判に「恋愛感情」は関係ないといった感じでした。

しかし、地裁でのお互いの準備書面の応酬があらかたおわり、法廷での裁判官からの双方の尋問が行われた時に、こちらの弁護士は、加害者に対して、加害者を擁護する(加害者はタントラヨガを一般のヨガと主張)証言をだした女性ヨガ講師達に関する追及を加害者に行いました。

そして加害者の不自然な受け答えがつづき、加害者の主張の不自然さを明らかに決定づけました。




結局、事実と異なる「私が加害者に好意をもっていた」という精神科のカルテを起点に、

加害者周辺の女性ヨガ講師達が証言を出し


加害者は私が加害者に恋愛感情をもっていたような主張を繰り返し、

私は憤り続けた日々でしたが、

加害者の性加害を立証するという

「大きな流れの中」では、必要なものだったのです。

まさに陰が陽に転ずる

ということを経験致しました。

そして、尋問で私は裁判官に対し、そのカルテに記載された事実はないことを説明し、実際あったことを話しました。

そして、判決では、迫真性があるとして、


加害者が私に2件の猥褻行為を行ったこと、


そして加害者が異性として興味をもっていた


ことが認められました。


裁判をする中で、思いもよらない不利な証拠がでできましたが、

でもそれが、オセロのように、全てを正しいものに覆す為にあるものであったことを経験致しました。

裁判中、加害者の主張が記載された準備書面が届く度に、


加害者の嘘の主張に激怒する私に対して弁護士は、


「相手も何か反論しなければならないんですよ、自分の主張を立証することに集中したほうがいい」


と言っておりました。


振り返れば、その通りでした。

「相手の主張に惑わされず、自分の主張の立証に集中すること」、

大変難しいことですが、


とても大切なことでした。