画一的な飛翔プロセス、鈍色の雨粒の数だけ、試行回数は水たまりを作っている。

一般的(とは?)に美しいとされる曲線も、錆びた金物を器とした途端、本物か偽物かもどうでもよくなる。

反逆はチョコレート味。不変なものは、生理的な反応だけ。体中の細胞は200日ですべて生まれ変わるという。つまり私と君に大した違いなど無いのだ。

 

美的感覚に際限を設けて、本来定性的な好奇を推し測る。色の名前があるから、無色が神聖化されるだけだ。

クソの役にも立たない非認知能力こそが美しいという呪いにかけられ、王子様のキスを待つその姿には、薄汚れた冠がよく似合う。街も唇も、燃えれば灰だ。雨さえも。だから君はいつまでも、寂しいままだ。

 

想と像の間に佇んだままでは、触れない。けれど、最初から触れるものなんて存在しないのなら話は別だ。

純情の定義を探し求めて、xとyに土足で踏み込みながら、zにしか無いものを探している。

そこに木霊する、朝を告げる挨拶。今日もまだ終わりを選べない。

 

ゆっくりお眠り、君の名は夜

私が眠れないなら、私の代わりに眠ってくれてもいいんだよ

その間だけ、私はどこにも無い場所に行けるから。