オウム真理教が起こした地下鉄サリン事件から20年が過ぎようとしてる。
今から20年前の春、首都・東京の中心で、オウム真理教による無差別テロ「地下鉄サリン事件」が発生した。

宗教団体のオウム真理教が起こした神経ガスのサリンを使用した同時多発テロ事件で、死者を含む多数の被害者を出した。
朝の通勤ラッシュ時の地下鉄に猛毒である「サリン」が散布され、その被害は死者13人、負傷者は6,000人超にも上ってる。

1995年(平成7年)3月20日午前8時ごろ、東京都千代田区の地下鉄霞ヶ関駅を通る日比谷線、丸ノ内線、千代田線の電車の中で、異常な臭気によって倒れる乗客や駅員が続出した。
この日、前代未聞となる東京23区に配備されているすべての救急車が出動したらしい。
化学兵器が一般市民に使われた初のテロ事件として世界に衝撃を与えた。

サリンはナチスドイツが開発した化学兵器で、VX、タブン、ソマンと同類の神経ガスに分類される毒ガス。
もしサリンを体の中に吸収してしまった場合、強い毒性によって体に重度の急性病状を引き起こします。
常温では無色無臭の液体だけど、気化したサリンは口や鼻、目、耳、皮膚などから吸収され、呼吸筋や心機能を麻痺させてしまうもの。

殺傷力は非常に強く経口で0.5mgを吸い込む、または皮膚に一滴(約2mg)ついただけで一分と経たずに症状があらわれる。

オウム真理教は、麻原彰晃(本名:松本智津夫)を教祖とした1987年に設立した宗教団体。
仏教系なんだけど主神はヒンズー教のシバ神。
教義の中心は「無常」と「煩悩破壊」にある。
最盛期には1万人以上の信者がいたといわれている。

地下鉄サリン事件の被害者の8割が現在も何らかの目の異常を訴えている。
被害者の「心の傷」は、事件から20年が経っても癒えていない。

被害者や遺族の中には、「突然、事件の光景がよみがえる」「怖くて電車に乗れない」といったPTSD(心的外傷後ストレス障害)の症状で苦しんでいる人もいて、関係者にとって事件はまだ終わってない。

私は思ってる……決して風化させてはいけない事件だと。
そして亡くなられた方々のご冥福を祈る……それだけしか出来ない事が悔しいけど、でも、せずにはいられない。