(これは、H21.10.16と同じ記事です。)



ケアマネしてて大変だなあ、と思うときは

家族関係への介入と通所をいやがる利用者の誘い出し。


「いやがる人を連れ出すことないじゃん!」という人もいるが、

閉じこもってしまったから体力が衰えて、要介護化しているわけであって、

それを傍観していることは、ケアマネとしての仕事を放棄しているだけにすぎないのだ、と思う。








しかし、それにしても誘い出すことは難しい。








この間、新しくデイサービスを利用するおじいさんを

担当することになったのだが、

その人はまさしく「誘い出されたくないプロ」なのだ。

「誘い出しのプロ」との対決やいかに…。






それは、ドクターからの一本の電話から始まった。

「閉じこもって足がふらつく人がいるから、訪問して

デイサービスか、家に手すりをつけてやってくれ。」との依頼。





家に訪問すると、ひげを生やした目のくぼんだおじいさんがぽつり。

名前は森さん(仮名)。体力低下は見るに明らか。

食事もあんまり食べていない、

水分も飲んでいない。


「何で、水分とらないんですか?」

なに?なにって?」



森さんは少し耳が遠い。


妻の通訳で、何を聞かれているか分かった。


「おしっこに行きたくないだがな。」

というのがその理由。




しかし、このおじいさん、

気持ちだけはまだ40代(?)私と同世代(??)。



「デイサービスはワシにはまだ早い。」の一本やり。



もう80超えている人ですよ。

今行かなきゃ、いつ行くんですか?

その気持ちはよいけど、いさぎよくない。





(^_^)「家にいてもおもしろくないでしょ。足も弱っちゃいますよ。」


  「散歩しとるがな。」(  ̄っ ̄)





ふらついた足でね~。10メートルほど。









(;^_^A「人と話をして気分転換でもしたら?」


  「わしは耳が遠いけ、人の話が分からんだがな。」(  ̄っ ̄)




これ、人中に出たくない年寄りの決まり文句なんだよね。



しかし、なかなか耳が遠いので、

なかなかコミュニケーションがとれず。



そして、「誘い出しのプロ」は完敗を喫し、

トボトボと事務所に戻りました。







そして翌月、案の定、

歩けなくなって入院してしまったのでした。

あ~あ。



続く




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(これは、H21.8.18と同じ記事です。)


この前、グループホームの経営者の方とお話しする機会がありました。


グループホームの名前を「さくらグループホーム」としておきましょう。



さくらグループホームで、あるおばあさんを看取りしたそうです。


そして、そのおばあさんの葬式に行ったとき、



親族代表で、その家の長男が弔辞を述べました。




「さくらグループホームのスタッフの方々には大変お世話になりました。」という出だしから、しばらく「さくらさん」への感謝の言葉が続きました。



それを聞いた彼はショックを受けたそうです。

「取り返しのつかないことをしてしまった。」と。

彼はなぜそう思ったか…。






おばあさんは「さくらグループホーム」に入居することで家族との関係を絶ってしまい、「さくらグループホーム」がおばあさんの家族になってしまった。

そして家族は時々顔を見に来る親戚になってしまった。

関係を絶った家族は「さくらグループホーム」に、葬儀の時に「辛い介護を背負ってくれて、ありがとう。」と、感謝した。






考えすぎでしょうか。







グループホームは疑似家族といいますが、それは疑うところもない絶対的な価値観なのでしょうか。




そもそも、介護保険とは本人と家族との関係を断絶するものなのか。

そうあってはいけないはず。

「介護の文化は日本の美風である」と発言したある政治家には、このような思慮はなかったことと思いますが、本人にとっても辛い「介護される生活」を、いかに家族にストレスなく介護してもらい、家族と一緒に大切な最期の日までを過ごすか。


他人に任せた介護ではなく、家族が家族として関わった介護。

自分たちが最期を看取ってあげたのだ、という充実感の持てる介護。

亡くなってからも「煩わしい存在」で残ることなく、「大切な存在」として思い出されるように。




亡くなってからも「人の尊厳」、なのかもしれません。


この辺の哲学が私には欠けており、彼の話を聞いて、ズキュン!とやられたわけです。

今度は、その哲学を実現させる方法論を見つけ出すことが私の課題だな、と思います。





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(これは、H21.7.14と同じ記事です。)



ヒトの体の中の水分(体液)の成分を見てみます。



体液には電解質が多く含まれています。電解質とは、水に溶けてイオンとなる(通電性を持つ)物質のことで、ナトリウム、塩素(クロール)、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどが含まれています。



細胞外液にはナトリウムとクロール、つまり食塩水、細胞内液にはカリウムが多く、ナトリウムは少なくなっています。

体を維持するためには、塩を始めとする電解質を食べ物や飲み物から供給しています。






この体液の濃度は一定で、薄くなると尿などで排出し、濃くなると脳が水分を欲する指令を出します。







実は、これら電解質の含まれた水分(体液)は、太古の海水の成分と一緒だと言われています。





生物が海から誕生したことは皆さん周知の事実です。

何もない海から生物が誕生したとき、タンパク質と遺伝子とを細胞膜で包んだときに、海水も一緒に包んでいるはずです。それが細胞内液となり、そのときの海が細胞外液といえるのです。






つまり、ヒトは陸に上がって生活を始めても、体の中に太古の海を一人ひとり持っている。ヒトだけじゃない。この世の生物全てが同じように太古の海を包有している。





すごいロマンだと思いませんか。





太古の海は生命誕生の母ですから、これが損なわれたとき、生物は危機状況に陥ります。




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