こうなってしまった原因のひとつに
著者は「消費者としての個」が幼少の頃から
身についてしまっていることを挙げています。
お店に行って100円出すと、当然のように
100円のものが手に入れられます。
さらに、最近では物の価値が下がり、昔だったら
120円や150円の価値があったものでも
100円で買えてしまいます。ここ数日、ソニーが
大変な赤字を出したニュースが出ていましたが、
あれも象徴的な出来事なのかな、と思いました。
今朝も千葉にアウトレットショップができたことを
ニュースで流していましたね^^
100円で150円のものが買えたら「得」。
100円で80円のものを買ってしまったら「損」。
昔に比べて、今の世の中、こんな考え方に
慣らされていることを認識しなければいけません。
でも、世の中はすべて「等価交換」が可能では
ないんですよね。「労働」が象徴的です。
私たちが労働によって100円分の売上げを
上げたとしても、実際にもらえるのは
それより低い金額です。なぜかというと、
電話代、物品の購入費などの経費に回されたり、
自分たちの収入から税金を払ったりして、
100円売り上げたとしても、現実にはそれだけ
もらえるはずがないわけです。
このことをさっきの等価交換の
考えに当てはめれば「損」になります。
著者は本の中で、この「労働」という行為が
必要だと言っていました。労働の経験なしに幼い頃から
「消費者」の立場にどっぷり浸かっていられることが
誤解の元だと言っていました。
TVで「はじめてのおつかい」ってありますが
あれは良くないのかな?(苦笑)
大人なら、いとも簡単にできてしまう買い物を
あれだけの労働(損)をして買い物してくる姿に
視聴者は喜ぶわけで…^^
等価交換できてしまっては、何もおもしろくないわけで^^
次回は、いよいよ最終回です。
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