今日はケアマネネタをお休みして、
久しぶりに、こんな感じの話をします。
とある休日のこと。
朝食が終わって、娘がアニメを見ながら
歯磨きをしていました。いや、
正確に言うと、歯ブラシをくわえたまま、
アニメを見ていました。
つまり、歯磨きをしていませんでした。
私がそのことを注意すると、すかさず
娘は「歯磨きしとるわ!」と言って、
歯磨きを始めました。
このやりとりの中で、ふと昔に読んだ
「オレ様化する子どもたち」という本を
思い出しました。
著者は元高校教師の方です。
今回の私の娘のように、
注意されると反発してくる子供が
増えているそうです。
授業中に私語をしているのを
注意すると「しゃべってね~よ!」。
タバコを吸っているところを目撃して
それを指摘すると、火を消して
「吸ってね~よ!」。
(それ、明らかに吸ってるでしょ)と
突っ込みたくなる場面であるにもかかわらず、
まさに逆ギレと言われる状態ですね。
先ほど紹介した本の著者は、これを
「等価交換に浸かった者たちの言動」
だと言っていました。
時代で言うと、’85年前後から
このような反応が起こり始めたと
著者は言っています。
「等価交換」とは、私の理解で言うと、
「100円の価値のものを100円で買う」
(等しい価値で交換する)ということです。
著者は人間関係においても等価交換を
求めているのが今の若者の姿だと
言っていました。
先ほどの例で話すと、私語やタバコのことで
一方的に注意を受ける(負債を負わされる)
ことを嫌がる本人が反抗的な態度をとることで
その負債を少なくしようとする行為なんだと
説明しています。
自分がやった悪いことの価値、これが
「-100円」の価値だとしたら、子供たちは
逆ギレすることでその価値を「-50円」や
「-10円」に値切ってしまいたい、という
心の現れなんだそうです。
こんな思考になるのはなぜか?というと、
もちろん「損をしたくないから」、です。
そうです、「損か、得か」という判断基準が
今の世の中に蔓延していて、それを象徴するのが
今の若者たちのこんな姿なんだそうです。
では、次回はどうしてこんな若者たちが
増えたのか?というところに迫ってみたいと
思います。
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