夏休みも終わって、今日から新学期。集団登校の集合場所に集まった子供達の姿を見ていた私。

その中には私の3人の子供達もいて…。きびきび仕切るお兄ちゃんを見て…。友達と楽しそうにおしゃべりする妹たちを見て…。釈然としない私であった!?






さかのぼること、先週の木曜日。

(今年はどこにも連れて行ってないし、夏休み最終日に焼き肉でも行くか…?)

実は、職場の職員さんの息子が勤める焼き肉屋の優待券をもらったのだが、8月31日が有効期限で。

「お盆に兄貴達が帰ってくるから、優待券ちょうだい!」って言いながら、その約束を果たせないままであった。



(でも、ただ焼き肉じゃあ芸がないし、頑張ったご褒美に、ということにしよう^^

そう思って、その日の夜に子供達に話した。

「夏休みも残り3日。今度、焼き肉食べに行こうか?」

やった~!!と子供達は大喜び♪店で焼き肉なんて、もしかして初めてかもしれない…。



「ただ~し、宿題が終わらんと行けんだよ。」

「わかっとる、わかっとる。」と、私の肩をポンポンと叩くお兄ちゃん。

「私は自由研究だけ!」「私は工作!」あと2日あれば、余裕余裕♪という感じの妹たち。



「そうか。じゃあ、頑張るように^^

よしよし、これで職場の職員さんからもらった甲斐もある…。



さっそく、次の日、優待券をくれた職員さんに報告した。

「分かった、分かった。息子にサービスするようにって言っとくから。」



そうこうしているうちに、夏休み最終日。日曜日がやってきた。

朝からアニメを見ている子供達。“焼き肉の約束”をしてから2日経つが、“宿題が全部終わった”という報告は、誰からもない。

「おいっ、宿題はできたか?」

「これが終わったら、やるう~。」



外に出かける用事があったので、昼過ぎに戻ってきた。

模造紙に下書きを書いている者、2名。紐にビーズを通している者、1名。子供達はめいめいが取り組んでいた。

(おうおう、今になって始めたか。)



タイムリミットは午後5時。

目指す焼き肉屋は自動車で40分はかかるので、どうしても6時頃から食べ始めたい。



「ちょっと一眠りするわあ。」

暑さにやられて、すこし仮眠を取ることにした。



目が覚めたのは、午後3時50分。

(そろそろ、終わったかな^^



子供部屋へ行くと、自由研究組はの1人は未だに下書きをしている。1人は完成間近。

工作組はいらだっていた。

「ビーズが丸まらん~~」妻が手伝っていた。ペットボトルを細く切って電子レンジにかけると丸まって紐に通せるようになるそうなのだが、物によって丸まらない物があるらしい。



(はあ、まだ出来てないのか…。)

時間はあったはずだ。何も今になってやり始めなくても…。

俺は手伝わんぞ、絶対に。手伝わん。



そして、午後4時30分。

自由研究組の1人が計算ドリルを始めた。

「おい、あと自由研究だけでおしまいって、言っとったが」

「………。」無言でノートを見つめる子供。



午後4時50分。

工作組。妻がビーズの通った紐を拾ってきた枝にくくりつけている。

どうやら、のれんらしい。…といってもビーズの紐は10本足らず。どう見ても「相撲のさがり」である。


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相撲のさがり



そう、工作組の娘も不服そうな顔をしている。

それを見て、私はさらに苛立った。

(おまえがやれや)


どうしても合点がいかん。

こんなに頑張らない子供達に、なんで私は焼き肉を食べさせないといけないのだ。



ご褒美なんて、こんな子供達には甘すぎる…。



私は妻に言った。

「もう時間もないし、焼き肉は止めよう…」

妻は私に言った。

「晩ご飯の用意してないよ。どうする?」



ど、どうする?って言ったって。

…どうしよう。



焼き肉食べさせるのはいやだし、子供達の宿題が終わってから行っても遅くなってしまう。

(近場で…、どこか…、食べるとこ…。)

計算ドリルの丸つけをしながら、考えた。



(近くだったら、あそこのうどん屋にするか。そうだ、子供達に選ばせずに、素うどんを食べさせて…。)

(いや~、待て待て。店で食べさせる、ということ自体が腹が立つ。晩飯は俺が作るか。でもなあ、材料もないし。)

(…コンビニか。コンビニで買って家で食べさせよう。)



私は子供達に言った。

「もう時間もないし、焼き肉には行かんぞ!今日はコンビニだぞ。それまで勉強しとけ!!」



私は1人車を走らせた。

(子供達に差をつけてやる。有無を言わせずに105円のおにぎりだ。お父さんとお母さんはカレーを買って、見せびらかして食べてやる…。そして、宿題に頑張らなかったことを後悔させてやる…。)



家に帰ると、アニメを見ていた子供達が、私が帰ってきたのに気づいて、TVを消して玄関に出てきた。

(おまえら~、わかっとるんか?お父さんがいらついていることを…。)

「今日はな、これだけだぞ。明日から学校だけ、これ食べたら風呂入って寝ろ!」



買い物袋を開けて、おにぎりを見せる私。

1人に2つずつ、手渡す。



黙っておにぎりにむかう子供達。

しばらくして、妻が言った。

「カレー、食べる?」

「食べる」「食べる」



(カレー食べさせるなよ、妻!)



無言で食べる子供達。

しかし、あっという間に食事が終わると、「ごちそうさま、おいしかった♪」と言って、風呂の準備をした。



…あ~、なんか腹立つ。はっきりせん。






釈然とせん。

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