昨日に引き続き、
野球がらみでこんな話もありました。
今年3月に行われた第2回WBC、
皆さんご存じの通り、日本は連覇しました。
そこで指揮を執ったのが原監督。
大会前は頼りない印象もありましたが、
その不安を払拭する名采配でした。
原監督はこのチームを指揮する際、
最も腐心したことが
「チームをまとめる」ということだったと言います。
ドリームチームを仕切っていくとき、必ずぶつかることは、
「選手たちは、球団に帰ればみんなスター選手。
しかし、ドリームチームになると試合に出られない選手たちが出てくる。
そのことを不満に思い、腐ってしまうこと」。
これを何とかする必要があります。
原監督は、それをどうやってまとめていったか。
原監督は、はじめての顔合わせのときに、
そしてことあるごとに、
選手、コーチ達に、こんなことを言いました。
「君たちはどんなチームにも勝つことができる。
いつも気持ちを前向きにしていこう。
後ろ向きのことを言ってはいけない。
これだけは守ってくれ。」と。
チームとまとめるためには、
仲間どおしが良い関係でなければならない。
決して仲間を非難したり、侮辱したり、
軽蔑したり、疎んじたりすることはダメである。
ひとつの目標に向かって邁進するチームであるためには、
まず自分のチーム、
そして自分自身をコントロールできなければ
相手チームに勝つことはできない、
ということだと思いました。
たしかに今回のチームは、
チームがまとまっている感じを受けました。
そして、非常に厳しい采配も。
スター選手ばかりですから、
その采配に疑問を感じたり、
不満を持った選手もいたでしょう。
でも、彼らはプロフェッショナルだったのです。
戦う集団となるには、
原監督が言ったミッションを厳守する必要性を感じたのだと思います。
そして、日本は優勝したのです。
目的を達成するためには、良いチームになること。
良いチームになるには、
チームの和を乱すことがあってはならない。
たとえ、不満があったとしても。
「不満があっても、不満を言わない」
このミッションを、
私たちはいろんな場所で
実践することはできるでしょうか…。