結婚式への列席経験が増えていくと、
「自分の時はこうしよう!」
という明確な希望が見えてきます。
先日打合せをした新郎・新婦さん。
自分たちの結婚式では、
「挙式での写真撮影は遠慮してもらう」
ということを決めたそうです。
そう思うに至った経緯を、
新婦さんがこう話してくれました。
「友人の結婚式が、
とても素敵なステンドグラスの施された
チャペルでの挙式だったんです。
パイプオルガンの荘厳な音色と、
チャペルの雰囲気も相まって
すごく素晴らしい空間でした。
挙式中カメラのシャッター音がずっと
響いていて・・・。
ほとんどの人が、
直接主役の新郎・新婦を
見ていなかったんです。
その光景を見ていて、
私たちの挙式の時は
参列してくれた方たちの目や耳で
私たちの幸せの瞬間を見てほしいなと、
純粋に思ったんです。
カメラマンさんが一番いい角度で
私たちの様子を撮影してくれますし・・・。
でも披露宴では自由に撮影してもらって、
挙式と披露宴でメリハリをつけたいんです!」
その話を聞いていて、
昨今の結婚式の様子を象徴している話に、
この新郎・新婦さんの希望していることが
すごくよくわかりました。
今や一人一台スマホを所持していて、
誰もが自由に写真や動画を撮影できます。
それ自体は便利だし、
すごくいいことではあります。
この新郎・新婦さんが感じたように、
カメラ越しではなくそこに集う方の
目や耳でその場の空気を感じて
お祝いしてほしい、というのは
素直な気持ちなんだと。
参列者がチャペルでの写真撮影の際は、
自身の席から動かずに撮影しなければならず、
いい角度で新郎・新婦さんの表情を
撮影するのは至難の業です。
それであれば、
列席者全員に写真や動画の撮影は
遠慮してもらって、
五感すべてをフル活用して
チャペルの空気感を存分に味わって
新郎・新婦さんの誓いを見守って
もらうというのはすごく素敵なこと。
そんな思いの経緯が相まって
披露宴開宴前には、
「ぜひ写真や動画を
たくさん撮影してください」
と、案内してほしいと依頼を受けました。
私自身、旅行に出掛けた時を含め、
日常でも写真や動画をあまり撮らないんです。
面倒くさがりなのもありますが(笑)
「今この瞬間を自分の五感で味わいたいから」
という理由も結構大きかったりします。
挙式と披露宴のメリハリがしっかりつく、
良い結婚式になるように
新郎・新婦さんの想いをくんで
お手伝いします!
本日も結びまでお読みいただき
ありがとうございます。