先日司会を担当した披露宴。
お開き後新郎・新婦さんと挨拶を交わす
送賓を待つ間、新郎さんの義理のお兄様に
話しかけられたんです。
『いい結婚式になりました。
ありがとうございます。
なかなかこうしてプロの司会者さんに
質問できる機会なんてないので、
ちょっと教えてもらっていいですか?
私、仕事柄人前でプレゼンなどをする機会が
多いんです。
その時だいたい話の語尾が
「~と思います」
になっちゃうんですよ。
直せる方法ありますか?』
その質問を受けて私がお伝えしたこと。
『「~と思います」は、
本当に思いを伝える時だけに使いましょう!
そのほかはなるべく語尾を言い切るように
意識してみてください』
と、伝えました。
それを受けて義理のお兄様は、
『確かに!
なんでもかんでも「~と思います」を使っていると、
何が本当の思いなのかわからなくなりますね。
ありがとうございます。語尾意識してみます』
と、とっても晴れやかな表情で帰っていきました。
ついつい使ってしまう理由は
【やわらかいソフトなニュアンスにしたい】
からこそ。
日本人らしい発想ですが、
聞き手に配慮して言葉を発したい
その思いがこういった語尾に現れます。
「思います」は、あくまでも話し手の
心の動きを表現する言葉。
だからこそ、なんでもかんでも
「思います」を連呼しちゃうと、
回りくどく聞こえたり、話の本筋自体が
ぼんやりして内容が入ってこない可能性も
大いにあります。
・~と思います
・~ですね
・~になります
・させていただきます
「です」「ます」以外の↑の語尾。
これらはうっかりすると、
同じ言い回しを使いがちなんです。
と、自分ができている風に綴ってますが、
私自身も「語尾は同じものが続かないように」
かな~り意識している気を付けている永遠の課題です。
色んな語尾のバリエーションを
自分の語彙力の中にストックして
さらにそれらを使いこなせると、
語尾の印象のみならず話の印象そのものが
グレードアップしますよ~。
必要な方のお役に立てれば嬉しいです。
本日も結びまでお読みいただき
ありがとうございます。