以前担当した披露宴司会。
スピーチをされた新郎さんの上司の
【お辞儀】に一瞬にして心を掴まれました。
司会者から名前の紹介をされて、
ゆっくりとマイクの前に移動。
この方、立ち位置についてから
すぐに話し始めませんでした。
新郎・新婦さんそして会場に
ゆっくりと視線を合わせてから、
ゆったりと頭を下げたんです。
まさに、
お辞儀に心がこもっていたんです!
披露宴でのスピーチとなると
結構な確率で皆さん緊張しているので、
意外とお辞儀が適当になったり
おざなりになりがちなんです。
よく見るのは・・・
・動きが止まらずにちょこんと頭だけ下げる
・話の途中で頭を下げる
(話とお辞儀のメリハリがない状態)
こういうお辞儀をする方、多いんです。
お辞儀は目の前の人に対して
敬意を表す最初の動きです。
そのお辞儀が適当に見えてしまうと、
どんなにいい話をしたとしても
印象はそこまでよくならないですよね。
目の前の人に対して敬意を表す
美しく心を掴むお辞儀にするための
一番のポイント。
それは『手の動き』だと見ていて
気付いたんです。
へたに手を組んだりせずに、
自然に体側に腕をつけている状態から
ゆっくり頭を下げていきます。
すると手が自然に太腿の前に
滑り落ちてきますよね。
そこでお辞儀を一旦止めると、
すごくきれいな角度になります。
身体の動きも自然なため、
お辞儀という行為に自然と
心がこもります。
ブラックタイのタキシードを
颯爽と着こなしていた新郎さんの上司。
お辞儀で心を掴まれ、
さらにはスピーチもご自身の言葉で
お祝いの気持ちを話されていて、
とんでもなく好印象でした!
私も仕事柄、人前でお辞儀をする機会が
とっても多いので、
一瞬にして心を掴まれるお辞儀は
勉強になると同時にすごく刺激を受けました。
人は年齢を重ねていけばいくほど、
内面が言動・所作に自然と表れてきます。
男性・女性に関わらず、
美しい所作は人に対して
最上級の敬意を払うことのできる
とんでもない力を感じましたよ~。
私自身も、所作のみならず姿勢や表情にも
気をつけなきゃと戒めになりました。
本日も結びまでお読みいただき
ありがとうございます。