マリっリーンっ🩷あの可愛い声がよみがえる。マリリンといえばそう、本田美奈子さんが本家マリリン・モンローより先に浮かぶ日本人は多いだろう。
愛くるしい笑顔、パンチのある歌唱にヘソ出しのキュートな衣装。彼女の放つ強烈な光は、たちまち老若男女のハートを奪った。
のちに彼女はミュージカル女優として不動のポジションを築き、その揺るぎない実力で厳しい舞台ファンの評価すら勝ち取って行った。
…とここで申し訳ないのだが全っぜん違う分野にハナシが飛ぶ。
ほんっとにごめんなさい🙇♀️
だけどこれが今日の本題なのだ。
閲覧注意⚠️虫がニガテなかた、ここでページを閉じてください!
何を隠そう、我が家にはマリリンちゃんという蜘蛛がいるのだ。
これがうちのマリリンちゃん。
いいですか?フォト出ますよっ。
じゃんっ。
※あまりに衝撃的なフォトのため、鐡子画伯による修正が一部かけられています。
全長15cmの女の子。そろそろ産卵時期に入るため、栄養を蓄えようと我が家の植え込みの一番いい場所に超立体のウェブ(蜘蛛の巣)を構築している。
私達とて最初からこのような暴挙を容認したわけではない。しかし、私達夫婦は、彼女の熱意に負けたのだ。
あ!またやってるな。
買い物に出ようとして派手に張られたウェブを見つけて払い落とすと、そのド派手な蜘蛛は長ーい脚で一目散に植え込みに逃げ込んだ。
ここをどこだと心得る。
わきまえよ!!
時代劇のエライ役人よろしく吐き捨て、買い物を済ませて戻ると、ウェブは寸分違わず再構築されていた。
へ?
あたかも時のフィルムが巻き戻されたかのようだった。
この、ほんの2、3時間の間に?
いぶかしく思い近寄ると、蜘蛛はキレイな模様を見せつけるように、新築物件の真ん中でピンと姿勢を正した。
ダメだこりゃ。
諦めてそのまま家に入る。
確か毎日張り替えるんだよね。
あえて人の家庭を壊す必要はないだろう。
がしかし、翌朝も巣は張りっぱなし。
こりゃあ!
近くの棒で四隅を引っ掛けると、またも猛ダッシュして蜘蛛は植え込みに消えた。
何も手荒なマネをしたいわけではない。蜘蛛にも大切な家族があることじゃろうて。
今度は山奥の長老みたいにキャラ変してパンパンと手をはたき、寛大な心の鐡子は自宅に引き上げた。2時間後、家事を済ませて買い物に出た長老はブチ切れた。
もはやこれまでじゃ!
手近にあった古箒をつかみ、乱心した賢者は完璧に構築された新居の土台という土台を片端から払い落とした。
あ"ー!
声が聞こえるくらいの慌てっぷりで蜘蛛逃走。しかし、狂ったオールドマンが帰宅する頃にはまた完璧な新居が出来上がっており、蜘蛛は煌びやかな衣装でセンターに君臨しているのだった。
はああ。
そうだ、敵を知らねば攻略は出来まい。
賢者に戻りその蜘蛛に近づき写真を撮る。
ビンゴ!
首尾よく検索アプリが起動しデータが得られた。が、日本語が出てこない。
Nephila clavata 大女郎蜘蛛
ちなみにちびっちゃいと
girl spider 女郎蜘蛛
らしい。
黄色いキレイな巣を張り、10〜11月が産卵時期だという。
…。
長老はうなだれた。
あのおなごなりの、覚悟の上の仕業であったか。
帰宅した旦那さんに相談してみた。
この蜘蛛さ、払っても払っても巣を作るんだよね。
あ!俺も5、6回払ったけどすぐ元通りだから諦めた。
だってさ、かわいそうになってさ。
今月あたりが産卵時期らしいよ。
そっか。どっかに隠れて卵を産んで、自分は命尽きるわけか。
そっとしとこうか。
そうだ、名前つけよう。
きらびやかで、一瞬の命の煌めきを私達の心に焼き付ける、忘れられない女の子。
マリリンがいいや。
それ以降、私は朝な夕な彼女に声をかけている。ここ数日で随分と大きくなった。…きっと別れの時が近づいている。なんだかそう思うと切なくて、彼女の姿をしっかり焼き付けておきたいと今日もしばらくその不思議な衣装を眺めていた。
36歳で逝ったマリリン・モンローの墓所に、その可愛らしい人が花をたむけていた。
今、昭和歌謡が大人気だ。ぜひ、若い人達にもこの素敵な女性の魅力を知ってほしい。
重い病に倒れ、厳重な体制での入院生活を余儀なくされた美奈子さん。しかし、最後まで舞台に復帰する夢を諦めず、つらい治療中でもストレッチや発声練習を欠かさなかったという。その姿に、心配して駆けつけた友人らはむしろ生きる希望を与えられたという。
その煌めきこそを、スターというのだろう。見事に歌い、演じ切った彼女の魂は鮮やかに空へと旅立った。
今度は、〝1986年のマリリン〟をカラオケで練習してみようかな😊




