写真:福岡県 宮地嶽神社のフクロウちゃんの目力
今年の5月、最近視力が良くなっていると書いたのだが、この程それが確定的になった。今まで、自宅で視力表を眺めては一喜一憂しているだけだった。
ところが何と、35年以上0.1以下だった両眼が健康診断で正式に左0.5、右0.4と認定された。
左は、0.5ですね。
と係の方に言われて
えええー!
と仰天したら、優しいお姉さんはこちらを覗き込んで、
お仕事で目が疲れてるんですか?
と心配してくれた。どうやら、視力が下がってショックを受けたと思われたらしい。
いいえ、逆です。私ずっと0.1超えた事なかったからですね。
と言ったら
えええ!そんな事ってあるのでしょうか⁈
と今度はお姉さんが驚いていた。
じゃあ、右も良くなってるかもしれません。調べてみましょう!
この明るい一言が視力アップの秘訣になったのかもしれない。実は、視力が上がっていることを「医学的に」確認したくて何件か眼科を訪れたのだが、どの医院も冷たい対応でがっくりきていたのだ。
あのね0.1以下のヒトの視力が回復するなんて聞いた事ないですしね。
はあ、それでメガネ外して生活を?まあご本人が良ければそれでいんじゃないですか?
言っときますけど、近視が抜けることはないから。
怒らない事を信条としている私ですらこの暴言の数々にはモノ申しそうになったが切り替えた。
うん、わかった。キミらには治せないって事がね。私には今野清志先生(愛読書 目は一分で良くなる の著者)という一流のドクターがついているのだから。キミたちには視力検査さえしてもらえればそれでいいんだから。
ところが、そういうネガティブハラスメントをしてくる眼科ほど視力検査が投げやりで、そのためか結果が思わしくなかった。とにかく、
まばたきしませんよ!
こっち向きに座って!
はい、ちゃんと見る、ちゃんと!
などと大切なお金と時間を使って叱られに行っている状態だったのだ。思い返すだに私が可哀想😭そのストレスのためか、家でやる結果より格段に悪い結果となった。
まあ、患者がズラリと並ぶ待合室を見ればゲンナリもするだろうし、別に深刻な症状がないのに
視力が上がり始めて安定しないのでメガネが合いません。まずは視力検査だけしてください。
などとふざけた事をいうヤツは胡散臭かったかもしれない。
だけど。
眼科って、目を良くするのが仕事なんじゃないの?何で視力が上がったという患者を応援できないの?
私はおかしいと思う。
よおし、もっと頑張って視力アップトレーニングをやって、ものすごい数字叩き出してやろっと。
ヘタレゆえ、頑張ってやったのは直後1か月くらいで、そのあとは思い出したようにやったりやらなかったりが続いていた。そして迎えた健康診断当日。
あ、そっか視力検査もあったんだっけ。
腎臓が弱くて検尿と血液検査にビビり上がっており、あの日のアツい思いをすっかり忘れ去っていた。
そして、奇跡は起きた。どの眼科でもギリギリ0.1と判定されていた視力が、中学校時代と同じ、0.5レベルと診断され、はっきりとした記録として残った。
今年の春以降、私は分厚いレンズと煩わしいフレームで切り取られた狭い世界と訣別した。私の毎日は一変した。
曇りなき目で、広く美しい世界を見るのだ
どこかから、そんな声が聞こえてくるようにも思える。
与えられた奇跡はまた、与えられた使命でもあるのかもしれない。
光を、色彩をありがとう。
与えられたものは、ひとりひとり違う。
ある人にはメロディーを。ある人には鋭敏な指先の感覚を。
一生懸命読んでくださった皆様おひとりおひとりの、与えられたギフトが輝く今日という日を、精一杯喜ぼうと思います。