いやが応にも高鳴る胸の鼓動!
そして感動のラストシーンへ。

ツクツクpiuwe ツクpiuwe ツクpiuweイイイ

そしてジー…と丁寧にフェードアウト。

いいもの聞かせて頂きました。と合掌。
なんと豊かな表現力。特にラストパートは、
横隔膜も張り裂けよとばかりに狂い鳴き、突然静寂へとシフトするくだりがたまらない。

まるで、君なしには…この空を…羽ばたく事すら意味が無い。ああっ。と果てちゃう感じ。ひとつのストーリーを声だけで紡ぐこの情緒の深さ。

昔、松田聖子さんが「歌は、5分間の物語を演じ切るようなもの」と語っておられたと聞き、子供心に非常に感銘を受け良く覚えているが、ホウシたちの命がけの求愛はそれを彷彿とさせる。

たっぷりと余韻を残した後、庭のホウシは

ピッ

と ひとなきして飛び去った

道を譲られたドライバーが軽くピッとクラクションを鳴らし会釈して走り去るあの美しい所作にも似て。

あああ やっぱりセミが好き。

ふと地面に目を落とすと、にっくき外来種アサガオの野太い根っこが下品にも露わになっている。

全く、ワビもサビもありゃしない。
不気味な1.5cmほどのイビツな球体をつかみ、ぐいと引き上げる。

あれ。

想像以上に根が張っており、ぱぱぱぱんと小気味よい音と共に根っこが四方に走り、引っこ抜ける。まるで全方位の導火線だ。

えいやっと右足をその中心に踏ん張り、ぐっと背中を反ると、ばちんと音がしてやっとちぎれた。根っこの長さは合わせて3Mほどあった。

うえ、きもちわるい。
手元の北九州市指定ゴミ袋大にソイツを投げ輪のように丸めて放り込むといっぱいになった。

なんで不法侵入して来たヤツらにお金を払わなきゃなんないんだ!(ひと袋50円です)
嵩を減らすべく渾身の一撃をかます。すなわち、片膝を高く持ち上げ、忌まわしいエイリアンどもに真上からスタンピングを喰らわすのである。

どりゃあ!

長引くマスク生活の中、貴重なアーシングとシャウトができた。今日は良いトレーニングができた気がする。