軽度の強直性眼瞼痙攣に眉毛下切開はありですか? | こいずみ形成クリニック院長の非吸収異物・アクアミド・アクアフィリング。成長因子の注入の危険性について綴ります

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名古屋で形成外科・美容外科・美容皮膚科の院長のブログです。
診療で気付かされたこと、勉強になったこと、友人からの質問などなどを書いていきます。特にアクアミドなどの非吸収性注入物の問題について書いていきます

こんばんは

院長の小泉正樹です。

今日は 息子の学園祭に行ってきました。

息子の学級は、クイズをしていましたが

なかなか難しかったです。

今日のクイズで

パンの袋を止めている青いプラスチック
 vlomoshiro008237
これの名前を覚えました。

で、今日のタイトルの

「軽度の強直性眼瞼痙攣に眉毛下切開はありですか?」

これは最近1ヶ月で4件のお問い合わせがありました。


答は 診察していないのでわかりません。

ただ、強直性眼瞼痙攣に対しては

ADMという治療法があります

これは ミューラー筋を瞼板から外して、ミューラー筋の刺激に対する感度を弱める手術です。


この手術は術後腫れが強く出やすく、改善度も50~60%ですので、行う上で正確に診断して

本当に必要な場合、改善が見込まれる症例をしぼって行うことが大切です。

ここで強直性眼瞼痙攣が軽度なので、眉毛下切開を行うという選択肢が正しいのかどうかは

一人ひとり異なります。

ただ強直性眼瞼痙攣は、しかめっ面になりますので、

一般的にいって 眉毛拳上がなく、却って眉毛と目が近くなります。

なので、個人的には眉毛上切開の方が理にかなっている気がします。

参考までに私の場合は眉毛上切開・眉尻リフトを行う事が多いです。




自分は、軽度の強直性眼瞼痙攣に眉毛下切開はあまり行いません。

強直性眼瞼痙攣が軽度でもある症例は、今後悪化して行くことも考えられるので

慎重に治療を検討する必要があります

何もしなくてこのまま経過を診ることも必要です。

手術のせいで強直性眼瞼痙攣が悪化してしまうと治療するこちらも

患者さんもつらい思いをしますからね。



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   こいずみ形成クリニック 小泉正樹