もどる治療 | こいずみ形成クリニック院長の非吸収異物・アクアミド・アクアフィリング。成長因子の注入の危険性について綴ります

こいずみ形成クリニック院長の非吸収異物・アクアミド・アクアフィリング。成長因子の注入の危険性について綴ります

名古屋で形成外科・美容外科・美容皮膚科の院長のブログです。
診療で気付かされたこと、勉強になったこと、友人からの質問などなどを書いていきます。特にアクアミドなどの非吸収性注入物の問題について書いていきます

「戻る」


これが 大切です。


せっかく費用をかけてしたのだから戻ったら困る、もったいないと考える方はたくさんいます。


ただ戻る治療は、お試し感覚で行ってみることもできます。




私は


患者さんが、不自然な形態を要求された場合


断ります。


しかし、埋没法 や  ヒアルロン酸注入など戻せる治療は


行ってもよいのではないかと考えています。



まずはやってみる、そして、それが気に入らない場合は


もとに戻せます。


いきなり切開などしてしまうと引き返せません。



そういった意味で、簡単で傷も残らないのですが


取り返しがつかない治療、非吸収性の注入は 絶対に行いません。


鼻筋に アクアミドをはじめとする吸収されない注入物を入れることは


簡単ですが、吸収されない すなわち もとに戻せないです。



私は、患者さんからヒアルロン酸はなくなるので なくならない注入物を入れたいと要望されますが


私は行っていませんのでできません。


プロテーゼのほうがよっぽど安全です。完全にもとに戻せますので。(鼻先まで入れないという前提です)


こういった患者さんには、非吸収性の注入物はこういったリスクがあるが、絶対に受けてはいけないとはいいません。よく考えて治療を受けられたほうがいいとお話ししています。

なぜなら、非吸収性注入物のおかげてずーっと綺麗な形態を維持できている症例もたくさん存在するからです。

ただ、万が一の時には、非常に困難な状況になることは間違いありません。


すこしまえ、よく通っていた患者さんが、非吸収性の注入物をいれて鼻筋が太くなったので治せますか?

と言われたことがあります。


鼻孔内を切開して極力 取りだす、皮膚にしみ込んでしまった分は除去は不可能ですとお話ししました。


これがシリコンやゴアテックスのようなプロテーゼなら・・・・・


完全に除去できます。もとの状態に戻せます。とお話できるのです。


「戻る」  は  「戻ってしまう」 と考えるのが 美容医療では一般的なのですが


「戻すことができる」  と考えてみてください。



読んでくれてありがとうございます。






こいずみ形成ミーティア美容クリニック 小泉正樹