〈ファニフ加入時点〉
ファニフがマナスライム使うけれどリリールは全然使わない。フレイの言う「スライムの名手」だったリリールは、やはりあくまで『昔のリリール』なのだろう。
やはりスライム魔法の使えない別人なのではないか。
〈水桶で判定〉
ロウェルの「10年前のリリールならマカダニアを殺してもおかしくない」という発言から察するに昔のリリールはなかなか非道な子。そのリリールが澄んだ清浄なマナの持ち主というのが実に納得いかない。
その後のファニフの質問からしても、現在のリリールはローシィの娘では無いのだろう。
ローランは、現在のリリールは昔のリリールから完全に変わったと言っていたが、まさにその通りで、操作キャラの『リリール』は、やはり別人28号。
そういえばオープニングでロウェルが「もう二度とリリールに会えない気がする」…と言っていた。帰ってきたリリールはリリールであってリリールではなかったのね…
あと、ファニフは確実にローシィを殺している。
ギヌンの取ってつけたような戦争云々がちょっと怪しい。ギヌンまさかお前
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こんな感じで、誰に見せるためでもなく考えをメモしながらプレイを続行していました。
以下サラッと 犯人をネタバレするので、最大級のご注意を。
結構、当たった!!!!!!
やったー!! うれしいい!!
Twitterであれだけクドクド考察しておきながら、プレイした後は澄ました顔でいなければならなかったので、非常にもよもよしていた。
なんせ「当たった」とも「外れた」とも言えないから…。
うれしい…本当は跳びはねたくなるレベルで嬉しい。
ギヌンを疑いこそしたが、かなり近い形で読み解くことが出来た。嬉しい。
さて
作者にとって それは喜ばしいことなのかは別として、読者の視点で途中から犯人が分かるミステリーは優れていると僕は思う。
「筋が通ってるから分かる」ということだもの。
特にこの作品は「魔法」を前面に押し出した世界観だ。
本来、魔法とミステリーの食い合わせは、正直 ひじきとホワイトチョコくらい よろしくない。
何故なら、筋が通らなくても結局は全て未知の魔法で解決してしまうから。
いわゆる「十戒」とか「二十四則」に抵触する、というものだ。
(このふたつを必ずしも守らないといけないわけではないが)
だからといって、剣と魔法のファンタジー世界にミステリーは成立しないかというと、そうではないと僕は言いたい。
ファンタジーにはファンタジーの世界の物理法則があり、それを読者の目の前で再定義して見せれば良い。
ただそれだって、迂闊なことをすれば読者は置いてけぼりになってしまいかねない。
その点、この短編の開始後 約40分以内にタネと仕掛けを推理する要素が散りばめられて、なおかつタネも仕掛けもドラマチックな萩の里のリリール。
うーん、実に面白かった。
この手の「回想シーンでの入れ替わり」トリックは、ミステリーでは割と鉄板のタネではある。
非常に身近なところで言えば、
某古畑任三郎ファイナルのアレとか、ソレとか。
何年か前の「このミス」作品でもこの手法が使われていた。(映画化とかもしたのだっけ…どうやって表現されてるのだろう)
しかし、かたや双子トリックであったり、かたや大火傷で容姿や声から身元が判別ができない状態であったり。
「スライム」や「分身」といった、ファンタジーの世界観ならでは…な仕掛けを取り入れたところが独特だ。とても挑戦的な企画である。
里を出る前段階で、もう少しばかりスライムについて掘り下げられていたらば、もっと解しやすくなっていたのかなぁ、などなど思った。
ヒントを出さなくても出しすぎてもよろしくないから、ミステリーを描くって、難しいなぁ!
関係のない作品のネタバレまでし
この記事はここで終わっている…