この前 母が
『黒のいい生地が手に入ったから
あなたにちゃんとした礼服を作ってあげようと思って』
と電話してきました
母も洋裁はある程度出来るので
『お母さんが作ってくれるの？』
と尋ねると
『ううん Ｎさんちのおばあちゃんに頼むのよ』
とのこと。
この『Ｎさんちのおばあちゃん』ですが
スゴイ方なんです（笑）
もう９０歳も超えていらっしゃるんですが
母の着物を
リメイクして アンサンブルとか作っちゃう方なんです
しかも 七分袖の袖口にリボンをあしらってあったり
うまくタックを入れて体型カバーがしてあったり
デザインのセンスもバッチリ
ご本人は
『ボケ防止よ
』
とおっしゃってるそうですが なんのなんの
相当な職人ワザです
そして 次なる職人は
母の友人の 通称『なみちゃん』
この方は 布バッグ作りの達人です
うちの母が 手の込んだ布製のバックを
いくつか持っているんですが
これも『なみちゃん』達人の作品
お友達なので プレゼントしてもらったそうですが
はっきり言って 売っていても不思議はないくらいの
クオリティ
趣味の域を超えてます
そう言えば
中学生の頃 私が制服として着ていたブラウスは
母の手作りでした
校則で Ｙシャツか白のブラウスと決められていましたが
田舎で しかも私が中学生だった頃ですから
制服用の丸襟のブラウスなんて
市内でも売っている所はありませんでした。
なので 同級生のおしゃれ女子たちには
『どこで買ったの？』 と結構 聞かれました。
母が作ったの…と言うと
いいなぁ、羨ましい…と言われましたが
あの頃は
市販のＹシャツのほうがいいのに。。。と思っていた私
母が 私に少しでも可愛いものを…と作ってくれた気持ちを
ちっとも判っていませんでした
そして更に先日。。。
寒がりの孫にと 母手作りの半纏が届きました
表地は今は亡き祖母の着物。
裏地にはフリースを使ってあり とても暖かいようです
可愛い孫への 『ばぁば』職人の
愛情のこもった一点モノです
今は 何でも売っていて
お金を出したら買えるけど
我が母＝『ばぁば』世代～更に上のお姉様たちは
『作る』技術をお持ちなんですよね
そう言えば 今は天国にいるおばあちゃんも
色々作っていましたっけ
ミシンひとつ使うにも やっと
の私にとっては
Ｎさんちのおばあちゃんも
なみちゃんも
母も
天国のおばあちゃんも
尊敬すべき『職人』です