第二十の竜


水玉竜

クリスタルドラゴン

光輝のブレス

脅威度19(宝石竜五位)


色味+玉+竜

水玉竜(スイギョクリュウ)


水のような透明度をもつ「クリスタル」に身を包んだ美しい宝石竜。それが水玉竜です。本来であればクリスタルの訳語は「水晶」です。しかし、水晶竜と訳すと鮎の塩焼キング的翻訳ルールから外れてしまいます。そこで水晶の類語を調べたところ、なんということでしょう!水玉(スイギョク)という言葉を見つけました。水晶と同義となる「玉」のつく単語がちゃんとあるところに、漢字の懐の深さを感じます。


水の様な色合いの宝石の体表をもつ竜、正にクリスタルドラゴンを表すに相応しい翻訳であると大満足!


しかし、この翻訳による犠牲者が一匹。それは緑玉竜エメラルドドラゴンです。彼らを当初、翠玉竜(スイギョクリュウ)と訳していました。ところがクリスタルドラゴンを水晶竜から水玉竜に訳し直した際、読みが被る翠玉については、同義語の緑玉へと変更しました。ごめんね、旧スイギョクリュウの緑玉竜さん!


さて、この美しい宝石竜ですが、どの竜よりも温和で友好的な竜となります。人間と一番仲良くなれる竜です。


星占いを得意とする水玉竜は、空がよく見える極寒の極地に、その住処を構えます。氷山や雪原の地下などに氷の宮殿を築くのです。



星の煌めきを巧みに取り込むようにしつらえたこの氷の宮殿の中には、美しい財宝が山の様に眠っています。水玉竜は物の価値よりも、美しさに重点を置いて財宝を収集するのです。


水玉竜の財宝は宝石や占い道具、天体観測に用いる道具などがよく見られます。


水玉竜の光輝のブレスは、その神聖なる光の呼吸で、敵に与えたダメージの一部を自身の回復に充てることができます。真竜の中で一番非力な水玉竜にとって、このブレス攻撃は、ドラゴン同士の戦いに巻き込まれた時の生命線となります。


また、宝石竜の特有の超能力として、光線を発射して、相手を焼き尽くすことができます。まるでウルトラマンのスペシウム光線の様な超能力です。ですから、水玉竜は決して脆弱な竜ではありません!


そして、水玉竜の最大の特色は他の竜の卵を大事に育てることにあります。住処が近くになりがちな白色竜の卵を育てる水玉竜は、よく見かけられます。粗野な白色竜を知的で友好的な水玉竜に近付けようと、今日もどこかの氷原で水玉竜が努力し、教育していることでしょう。


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