Aさん(女性)は自分の思ったことをなんでもかんでも表現しあって喧嘩している両親にいつも胸が痛んでいました。なので、自分のことしか考えず人を傷付ける大人にはなりたくないと思って育ったのです。
そんな彼女は自分の気持ちを表現しないで思ったことは我慢して、相手を受け入れること、相手の気持ちを考える事が愛だと思って生きてきました。
しかし、そんな彼女のパートナーは
表現しあわず、なるべく関わらない様にしている両親を見て育ち、無関心で心が通じあうコミュニケーションをしない、家族でお出かけもしない事に違和感を感じて育ちました。
そんな彼は思った事は包み隠さず伝え
価値観のズレがあればとことん話し合い、裏も表もない100%で関わる事を愛だと思って生きてきました。
Aさんとお付き合いすると
話さないで我慢している姿が冷たい両親を投影し
また、Aさんも、なんでもかんでも話す彼がわがままな両親を投影するので
二人はそれぞれの世界で辛くなってしまいました。
新次元から見ると
Aさんは言わない事が愛、何でも受け入れる事が愛としていたので
表現することは愛では無いというものをトリックの中で感じてしまっていただけなのでした。
(生まれつきの性格というのも傾きがあるのですね)
彼は、表現することが愛としたので
黙る事は愛ではないという幻想の中にいただけでした。
二人とも本当の世界で苦しんでいたわけではない事を知ったのです。
愛ゆえに黙り
愛ゆえに表現した
その事をお互い認めると
お互いが同じものになってしまい
黙る愛が表現する愛で
表現する愛が黙る愛だったと
同じ大きさ同じ質量で
真ん丸になってしまいました。
その感覚をAさん曰く
彼と入れ替わった感じ
また、
二人の境目が無くなってしまった感じ
と言います。
今度は、どちらも話すも黙るも自分の表現として愛しく
今まで辛かったコミュニケーションが
自分に対して愛を与えるコミュニケーションに変化してしまったのだそう。