日曜の夜BSで斉藤和義さんの一発取りレコーディングのような風景で
沢山曲を演奏していました。
10年前にバンドをやっていた私は
「レコーディング風景懐かしいな~
みんなで輪になりながら音で気持ちが1つになって気持ちよいんだよな~
この人はどんな世界観を歌っているのかな~」
と思いながら
お風呂上りにまったりと見ていました。
そしたらどんどんと歌詞の内容に引き込まれて
見えない心の動きや、強い縁や絆の感覚が
ハートに訴えかけてきて
番組の後半ではおいおい泣いている私がいました。
歌ってやっぱりいいですね。
頭ではなく感覚で伝わるから
しかも日本人の歌ってワビ・サビというのがあるので
それがまた好きです。
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わびさびを調べてみました。
「わび」とは、静寂さや、質素さの持つ美しさ。
「さび」とは、枯れた古さの持つ、美しさ。
どちらにも共通するのは「美」がそこに存在する事。
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日本特有の「わびさび」の感覚というのは
やはり、陰とうまく付き合っている所にあると思うんですね。
例えば、悔しかった時の感情、せつなさ、悲しみ、喪失感、不安、などなど
それを経験しているからこそ産まれる優しさや強さ、
誰かの気持ちを理解する事がでる心、共感性、和の心が生まれます。
陰の感情を知り、人の心の痛みを理解できるから
日本人は戦争を好まない人種なんだと思います。
自分を癒す時、その時の感情と「同質」の音楽を聴くことによって
その感情を自然と受け入れる事ができ、癒されることがありますよね。
例えば、悲しい時に元気でアゲアゲの曲を聞くのではなくて
落ち着いてしっとりした極や、その時の心に寄り添うような曲を聞いて
開放された事ってないですか?
その時、自分の陰の性質を受け入れられたんですよね。
ただ、このわびさびの感覚を洋楽で味わう事はありませんでした。
何でも明るく、開放的な洋楽に憧れていたこともありましたが
ずーーーっとそればっかりでも、調子が狂ってくるんです。
なにか大切なものが欠けている気がしたんです。
それは、陰も美と捉えられる日本の文化だったのだと、今になって気づく事ができました。
その陰と陽を受け入れた「全体性」で生きる事。
それが、全てを超越する方法。
それを頭ではなく、感覚で知る事ができる音楽は心の友ですね♪