100%“作り物”のはずなのに,全編にリアリティが満載なのに本筋は「ファンタジー」といった内容になっています。中々梅雨から抜け出せない今見るとそのリアリティが増幅されて最初から最後までドキドキしながら楽しむことができました。
 
いやあ,本当に素晴らしい作品。ブラボーなのであります!!
 
余談ですが,先日都内某所のエレベーターに次男と乗り込もうとした時,開いた扉の向こうから小栗旬さんが姿を現して,こともあろうにワタシは「る,ルパン・・・」と呟いてしまったことがあんのですが,颯爽と去って行かれる後ろ姿をエレベーターの扉が遮るや否や,背後にいたご婦人たちが「素敵~!さすがに全然違うわね」と叫び散らすという公然のハラスメントにも納得してしまうほど格好良かった。・・・で,上映前に映画好きな次男が受付でもらってきた新作映画「人間失格」のチラシを広げて,主役の小栗旬さんのただならぬメイクに驚きながらその時の思い出話に華を咲かせてた親子は,「天気の子」の予習など全くしてなかったので,冒頭で小栗旬さんの声を聞いて顔を見合わせたという♪
 
映画の話しに戻しますが,もうのっけから美しい景色映像のオンパレードで,「君の名は」を拝見したときよりも迫力が倍増していると感じるほど。また,そこかしこに見慣れた実在のロゴが登場してワタシたちの実生活との橋渡しをするのだから,あっという間に映画の世界に引き込まれてしまうのです。
 
ワタシのようなホンダファンにとって嬉しかったのは,本田翼さん担当の夏美が愛車のN-ONEとリトルカブで大活躍するところ(シャレなのか?w)。今作品も「天空の城ラピュタ」と比較されるなど何かと宮崎駿監督作品との類似性を取り沙汰される新海監督作品なのでありますが,失礼ながらリトルカブとクラウンパトのカーチェスのシーンは確かにカリ城を彷彿とさせると思っちゃいました。それにしても夏美というキャラクターは多分実写で本田翼さんがやったとしてもピッタリな役所で,小栗旬さんといい平泉成さんといい倍賞千恵子さんといい,もうとにかく絶妙なキャスティングにも脱帽なのであります!
 
ところで,前述したとおり「君の名は」は「千と千尋の神隠し」,「天気の子」は「天空の城ラピュタ」との類似性が話題になっておりますけれど,新海誠監督自身も「『ラピュタ』を見たあとに現実の空を見たら、こんなに複雑で美しいものだったんだと、作品を通じて教えられたような感覚がありました。」と語って(HUFFPOST 2017/1/1)らっしゃいますから宮崎駿監督からは影響はかなり受けているところでしょう。
 
更に「君の名は」を観たひとには超嬉しいスモールプレゼントが用意されていて,ワタシら一家は何度か声をあげるほど感激♡
 
・・・いかんいかん,これ以上はネタバレになる恐れがあんのでこの辺で・・・。