昨夜は我がモルゴアさんの夏の定演があり、職場から駆け付けた。
築地駅に着いたのは18時30分。開演まで30分しかない。
定演が仕事に重なるのは承知していたので、40席しかない指定席をゲット。
コンビニお結びとバニラタルトと紅茶を買って、ホール前の茂みのベンチで腹ごしらえした。
会場は浜離宮朝日ホール。
エントランスの白階段が美しい。
本日、ほぼ満席状態。
曲目は以下の通り。
再演希望アンケートで1位、2位、4位の曲。
ヒンデミットの「さまよえるオランダ人」。
これが人気投票で1位になるというところに「モルゴリアン(モルゴーアクァルテットファン)のモルゴリアンたる所以」があるということか。
非常に「ヘンテコな曲」で、演奏する方もさぞかし大変な難曲であろう。
「ふざけてんのか?」という内容。
こういう曲をふざけず真剣にしれっと演奏してしまうのがモルゴーアクァルテットの良さだよなあと実感した次第。
ヤナーチェク、ボロディンも、「やっぱり変!」だけど、クラシックの中のロック魂を見せつけられる。
ためらいのない、堂々たる演奏は爽快。
休憩時間にホールでお菓子を食べていたら、昨年のN響第九指揮者、S氏を見かけた。
他ちらほらと同業者や評論家のような人たちがいる中で、隣に座っていた高齢男性がその友人に「(終活中だが)モルゴーアだけはパンフレットを処分できず、大切に保管しているんだ」と話していた。
30年来のファンがこうして毎回足を運び、満足して帰る。演奏者と聴衆の幸せな関係。
円熟した奏者の充実した演奏を満喫し、ホールを出たら夜景が美しかった。
次回は25年1月19日、珍しく14時から、上野の東京文化会館小ホールで。