こんばんは🪖
“METAL
HALF
HELMETS”の杉山真也です。
※先にお伝えさせて頂きますが、ありのままの状態を書かせて頂きます。お客様にもご承諾を得ています。
本日は、@okina_MF02さんの定期点検・整備の続きになります。
早速、診ていきましょう。
お預かりした日に、吸気系と駆動系は点検させて頂いたのですが、特に駆動系の状態が非常に悪い状態でした…。
修理をする前に、ケース内を清掃しておきます。
※白サビは、プーリーガスケットが付いていなかった事で、付着してしまっています。
まずは、ここですね…。
クランクシャフトのネジ山です。
ここが主原因で、プーリーなどを痛めていました。
ネジ山が潰れていた事により、ナットが正しく付いていなかったので、修正をします。
※失敗はできないので、慎重に進めます。
無事、キレイに修正が出来ました😄
一安心です😮💨
駆動系の部品の大半を交換しますので、その間にミッションオイルを抜いておきます。
※オイル量はだいぶ少なかったです。
吸気系は、エアクリーナーやクーリングファンのフィルターを純正の新品に交換です。
これだけでも、だいぶいいですね!
プーリーは、グリスが硬化しておりましたので、全て取り除きます。
全て、洗浄ですね。
時間はかかりますが、清掃はとても大事な作業です。
クランクシャフトのオイルシールは、傷んでおり…
オイル漏れをしていましたので、新品に交換です。
これでオイル漏れは安心です。
大事な部分の修理は終えたので、新しいミッションオイルを入れておきます。
プーリーのオイルシールも交換です。
中に入っていたグリスは、遠心力でプーリーケース内に飛び散っていました。
これもクランクシャフトのナットの影響です。
軸方向全てにおいて、ガタが生じておりました。
これは、クランクシャフトをさらに痛めてしまう要因の一つです。
圧入しなおして、ボスを入れてみるとガタは、無くなりました。
それを確認しましたら、プーリーの部品を一新します。
再度、ボスを入れてみると、しっかりとセンターが出ています。
グリスは、用途に応じて使い分けていますので、変速にも大きく変化します。
ドライブ側は、仮組みです。
クラッチ側を修理していきます。
これらの部品全て交換します。
分解して、新しい部品を正しく組み上げます。
クラッチは、これで完成ですね。
Vベルトも純正の新品に交換です。
クランクシャフトに固定するナットは、もちろん新品です。
問題なくつけばいいんですが…。
クラッチアウターも新品に交換です。
手で、ナットを締めてみると問題なく、仮組みが出来ました。
修正の効果はあったようです。
増し締めして、エンジン始動です。
クラッチインのタイミングも良さそうです。
ムーバブルドライブフェースの動きもとてもいいです。
キックダウン機構も、良さそうです😄
プーリーカバーは、清掃です。
内部に溜まったグリスを全て取り除きます。
その後は、洗浄ですね。
表も裏もキレイに洗います。
これらは、全て付いていなかった部品です。
全て新品に交換です。
クランクケースボルトは、予算を少しでも抑えるように、中古品を用意しました。
これで再始動です。
当初していた大きな異音が、全て消えました。
※エンジンマウントカラーの異音は、出ています。
アンダーカウルを固定するボルトやタッピングは、正しいものをご用意しました。
※一部は中古品です。これも少しでもご予算内に抑える為です。細かい事かもしれませんが、バイクはその細かい部品を多数使って構成されています。
少しでも安くする為には、使用できる部品は使用させて頂きます。
…もちろん、新品のご指示がありましたら、ご用命に応じます。
これで、駆動系が完了です。
この時点で、一度試算してお客様へご相談です。
お返事を待っている間に、進められる箇所は進めていきます。
エンジンオイルは、交換ですね。
エンジンオイルを抜いている間に、リア回りを診ていきます。
先日、リア回りの修理をしておりますので、点検整備でよさそうです。
エンジンの上部は、オイル滲みが進んでいますね…。
先日、ブレーキシューの交換とカムのオーバーホールをしていますので、清掃や調整で大丈夫そうです。
しかし、前回もお伝えしましたが、お持ち込み頂きましたホイールのハブが使用限度を超えていますので、新しいブレーキシューでもご覧の通り…
アジャスターの位置がだいぶ前方です。
ブレーキシューは、外して清掃整備です。
ブレーキシューをご覧頂けると、お分かりいただけるように、面で摩擦抵抗が起きていないですね…。
これはホイールの影響です。
だいぶ減っていますし、スプラインのガタもあります…。
※この点は、お客様も承知の上の事です。
空気圧の調整やスイングアームの点検をして…
洗浄します。
仕上がったタイヤは、とてもキレイです。
※ホイールの汚れは、できる限りキレイにしました。
リアホイールを固定しているカラーやナットです。
これらも洗浄しておきます。
そうしましたら、車体に組み付けます。
マフラーは、純正に変更です。
お客様が自家塗装をされたのですが…
塗料は乾いているのですが、ベタベタな状態です。
※ウエスがくっついちゃいます。
火入れをしましたら、煙が出るかもしれません…。
ノーマルのフランジを取り付けて、
マフラーを取り付けます。
毎度毎度、お伝えしていますが…
ノーマルマフラーを取り付ける時は、ネジ山が見える状態にしてから、ボルトを通しましょう。
マフラーの取り付けが完了です。
ドレンボルトをしっかり締めて…
新しいエンジンオイルを入れます。
アンダーカウルを取り付けて、リア回りは完成です。
サイドマーカー付近のタッピングの位置は、カウルの都合上で、前方の穴を通してます。
続いては、フロント回りです。
キャリパは、以前にオーバーホールをさせて頂いていますので、状態は良いと思います。
…が、大事な所ですから、分解して点検整備をさせて頂きます。
ブレーキフルードは、だいぶ汚れていますが、マスターシリンダーの影響です。
ブレーキパッドの残量は、十分残っていますね。
これらは整備をさせて頂きます。
ピストンの状態は、やはり良いですね😄
目視点検だけでなく、しっかり整備をさせて頂きます。
ピストンを戻しましたら、キャリパ本体もキレイにします。
整備を終えた、各部品です。
組み上げていきます。
リアもそうでしたが、エア漏れはないのですが、空気圧が半分くらいになっていました…。
調整をしてから、洗浄をします。
隅々までキレイにします。
仕上がったタイヤは、キレイですね😁
車体に取り付けて、ブレーキの引きずりがないか確認をします。
ブレーキフルードは、マスターシリンダー内のみ交換しておきましょう。
※マスターシリンダーのオーバーホールは、お客様へお勧めさせて頂きます。
エンジン回りも診ていきましょう。
やはりヘッドカバーのガスケットは交換した方がいいですね。
スパークプラグは新品に交換させて頂きます。
キャブレータ付近を点検していると、ボルトがない事に気付きました。
サービスで付けておきましょう。
※ボルトは、純正品です。
今日は、ここまでです👨🏻🔧
…お客様へは、その都度ご報告とご相談をさせて頂きながら進めさせて頂いております。
限られたご予算もございますので、
順列を考えて、進めておりますが…
今回の大きな修理は“駆動系”ですね…。
でも、これでとても状態が良くなったと思います。
…残りの作業は、わずかですが…
続きは明日作業させて頂きます。
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