こんばんは🪖
“METAL
HALF
HELMETS”の杉山真也です。
いつもご来店頂くお客様の修理をさせて頂きます。
LINEでご相談を受けていたのですが…
「信号待ちで停止していても、前に進んでしまう…」との事でした。
現車確認無しで、色々ご相談を受けていたのですが、まずはクラッチシューとスプリングが使用限度を超えていると思い、部品を注文しておいてご来店をお待ちしておりました。
いつもであれば試乗をさせて頂くのですが…
乗るのも怖いくらいの進み具合と、大きな振動(酔ってしまうくらい)がありましたので、試乗は出来ませんでした。
※事故の恐れがあるからです。
※ブレーキを踏むとエンジン停止します。
バラす前に現状を確認します。
センタースタンドで後輪を浮かして、エンジンをかけてみると、すごい勢いで回転しています。
※スロットルは、開けていません。
プーリーカバーを外して見てみると、よくわかります。
常にミートしてる状態ですね。
バラして詳しく診ていきましょう。
“終了のお知らせ”のさらに向こう側まで逝ってますね…
アウタークラッチも、すごい状態です。
でも、外側は焼けてないんですね…。
バラしてみないとわからない事もありますね。
“終了”したクラッチをバラしていきましょう。
クランクケースもだいぶ汚れていますね…。
バラす作業の前に、ミッションオイルを抜いておきましょう。
ドリブンフェースもだいぶ汚れてます。
さて、クラッチですが…
見えていたのは、スプリングです。
折れちゃってますね…。
これでは、常に駆動しちゃいますね💦
ダンパも大きく破損してます…。
これらを交換します!
…が、車体は1994年モデルなのですが、クラッチは2003年以降のクラッチASSYでした…。
このクラッチは使えませんので、在庫していたクラッチシューと交換です。
Vベルトは…
微妙…。
お客様にご相談させて頂き、交換させて頂く事になりました。
組み上がったクラッチは美しいです。
サークリップも、表裏や向きがありますので、間違えないように組みましょうね。
センターナットも同様ですね。
これでクラッチASSYが出来上がりました。
ミッションオイルを入れます。
Vベルトを交換しますので、ウエイトローラー等も交換しましょう。
プーリーは、一度洗浄してから新しいグリスを塗布します。
クランクシャフトのシールもだいぶ痛んでますね…。
私の車両と同じです💦
これらを新品にします。
車体に組み付けて、動作確認です。
ちゃんとクラッチが切れて、ニュートラルの状態になりましたね😄
変速もとてもスムーズです。
これだけでも、車体の振動が軽減されました。
…が、その分エンジンマウントカラーの振動が浮き彫りになりました。
続いてエンジンマウントカラーを交換しましょう。
いきなり外れた画ですが…
ナットの頭がナメており、通常の工具では外せませんでした…💦
このナットを外すのに、とても苦労しました💦
特殊工具を使ったのですが、こんなにも外れないナットは久々です。
力んだので、奥歯が割れるかと思いましたw
しかも、エンジンハンガーとしっかりくっついてしまって、エンジンが下りません…💦
これは、なんとか外した画です💦
はぁ💦はぁ💦
こちらの車両は、今までの同作業でワースト3位に入賞です。(本当に)
アウターを入れていきます。
もちろん、純正の新品部品です。
キレイに圧入出来ました。
逆の手順で、エンジンを取り付けます。
この状態で、エンジンを始動してみると…
振動がほとんどない!!😄
シルキーなフュージョンになりました!!
プーリーカバーのガスケットは、再利用が出来なかったので、新品に交換です。
クーリングファンのラバーも、交換です。
そして、完成!!
(今回のエンジンマウントカラーの交換は、大苦戦でしたが、見事に勝ちました!)
※ナットは、他のナットに変えてます。
楽しみにしてた試乗です!
すごく乗りやすくなりましたぁー!!
…が、ステムベアリングの痛みが、これまた浮き彫りになりました💦
次回は…🤔
定期点検・整備+修理ですね!
ヘッドカバーのガスケットも変えた方がいいですね…
Email: metalhalfhelmets@gmail.com
phone: 050-1400-3189