こんばんは🪖
“METAL
HALF
HELMETS”の杉山真也です。
今日は、レッカーにてお客様のフュージョンが入庫致しました。
事前にLINEでご相談を頂きまして…
簡単にお伝えしますと…
「オーバーヒートしてしまった」
「リザーバータンクの水が無くなってしまった」
「アフターファイヤーが頻繁に出るようになった」
「オートチョークの交換をしたい」
※これは前回に私がご案内しました内容です。
…などです。
まずは、お店に入庫してから目視点検をしていきます。
その後は、試乗点検ですね。
確かにアフターファイヤーの数が多い気がします…。
信号待ちでは、ガソリンの濃さを感じる匂いがします…。
お店に戻りましたら、リフトに載せて詳しく診ていきます。
応急処置で、水道水が入っていましたので、まずはファンの動作確認です。
ファンスイッチは問題なく、動いています。
サーモスタットの開閉も問題なさそうですね。
メモリは6メモリですので、少々水温が高い気がします。
ファンが停止しますと、4メモリまで下がりました。
まずは、冷却水を抜きます。
※今回は時間が限られていますので、熱いうちに抜きましたが、皆様は真似をされないようにして下さい。
100℃近い温度の熱湯が、飛び出してきます。
写真が曇って見えるのは、湯気です。
冷却水を抜いてみると…
メカニカルシールの痛みが確認出来ました。
お客様へご相談させて頂き、交換をさせて頂く事になりました。
早速、作業していきます。
メカニカルシールとその奥のオイルシールを交換します。
無事にキレイに抜けました。
ガスケットを剥がして、オイルストーンで処理をして、組んでいきます。
インペラもしっかりと締め付けます。
ウォーターポンプカバーの汚れもキレイにしておきましょう。
カバー側も、ガスケットをキレイに剥がして、組み付ける準備は完了です。
組み終えましたら水道水で圧送して、冷却水が通る通路をキレイにします。
しばらく、水道水を流し続けます。
終えましたら、キレイになりましたね。
冷却水を入れる前に、他の修理をしていきます。
キャブレータ回りの修理です。
オートチョークは、やはりニードルが動いていませんでした。
その結果、ガスがとても濃い状態でした。
在庫していた純正の新品に交換です。
リザーバータンクの水が無くなってしまった箇所の修理をしていきます。
ホースに亀裂が入っており、水圧がかかった時にこちらのホースから漏れて、路面に溢れている状態でした。
しかし、漏れた冷却水の大半は、路面に落ちる前にエンジン外部を伝って行くので、途中で蒸発してしまいます。
よって、気づかないうちに、タンク内の冷却水が無くなってしまいます。
ホースは修正して、留め方を変えます。
キャブレータ回りを点検してますので、気になる箇所も一応診ておきましょう。
※ジェットの番数なども、確認しています。
オートチョークを入れ替えて、キャブ回りは完了です。
スパークプラグは、真っ黒ですね…
新品に交換です。
念の為、エアクリーナーも点検しておきます。
クーリングファンのラバーは、交換ですね…。
そして、冷却水を入れます。
入れ替え終えたら、今一度ファンの確認です。
問題なく、ファンは回っていますね。
冷却水交換後は、5メモリでファンが回り出しました。
交換前と同じく、4メモリで停止しました。
続いては、マフラーの点検です。
排気音はとても静かで、排気漏れしているような音はしていませんが、念の為確認をします。
ガスケットは、使用限度超えてますね…。
マフラーバンドを限界まで締め付けてあり、なんとか機密を保っていたようです。
フランジ側も同様ですね…。
これでは排気漏れしますね。
新しいガスケットに入れ替えます。
マフラー側もガスケット交換とマフラーバンド交換をします。
これで、排気漏れは防ぐ事が出来ました。
最後にエンジンオイルの交換です。
ドレンボルトを締め付けて、
新しいエンジンオイルに入れ替えます。
そして、作業後の試乗点検です。
排気漏れは、ほぼ出なくなりました。
しかし、ガスの濃さはまだ感じますね…
長時間濃い状態で乗られていたので、それも影響があるのかもしれません。
もちろんエンジンの始動、走行は出来ていますが、バルブの機密性も気になるところです。
お客様には、しばらく様子を見て頂き、経過報告をお聞きしたいと思います。
今日も朝から晩まで、ずっと通しで作業していた為、LINEはこの後にご返信していきます🙇🏻♂️
Email: metalhalfhelmets@gmail.com
phone: 050-1400-3189