こんばんは🪖
“METAL
HALF
HELMETS”の杉山真也です。
今日は、@hideki182 さんにご来店頂きました。
事前にLINEで、色々ご相談を受けていたのですが、それは主に冷却機能のご相談でした。
…しかし、しばらく定期点検・整備を受けられていらっしゃらないと言う事で、時間がある限りの範囲で定期点検・整備もご希望との事でした。
LINEでは、現車がない状況ですのお話しですので、日帰りの定期点検・整備+修理のお約束が出来ず…
詳しい打ち合わせはご来店時のさせて頂く事になりました。
現車を前にして、目視点検をしながら打ち合わせを進めていくうちに、定期点検・整備+修理を
“日帰り”で作業させて頂く事にしました。
…でも、それはやはり現車確認をして、作業の方向性を決める事が出来た為、決断した事になります。
(通常は、2日間ほどお時間を頂いております。)
@hideki182さんの車両の場合、大きな修理に至らない事が、事前に確認出来ましたので、“日帰り”となったわけです。
※決して、手を抜くような事は致しませんよ?
方向性が決まりましたら、早速試乗点検です。
昔からお付き合いさせて頂いている方ですが、現車を乗らせて頂くのは久しぶりになります。
色んな事を気にかけながら、試乗点検をさせて頂きます。
お店に戻り、リフトに載せて、死角になっていた箇所も隅々まで見て回ります。
まずは、ココですね。
ホースに亀裂が入っています。
水圧がかかると漏れてきてしまいます…。
冷却系から、修理をしないと始まりませんね!
まずは、冷却水を抜きます。
ホースの修理は出来ませんので、ホースの交換をさせて頂きます。
ポンプカバーに付いた腐食部分は、キレイに落とします。
ホースは、プーリーカバーに合わせて…
グリーンのcolor radiator hoseに交換させて頂きます。
差し色としても、いいですね😁
続いては、サーモスタットホースを診ていきましょう。
「シートしたから匂いがする…」とLINEでご相談を受けていたのですが、すでに検討はついており…
このホースの劣化(硬化)により、水圧がここから逃げてしまっていました。
見た目ではお分かり頂けないと思いますが、指でホースを潰すように触れるとよくわかります。
ホースとクリップを新しくしましょう😁
サーモスタットスイッチは、平型ギボシが刺さる接点が、ギリギリ繋がってる状態でした…💦
併せて交換させて頂きます。
新しい冷却水を入れて…
ファンの動作確認です。
5メモリで回り出して…
停止の時は、4メモリでした。
お客様の車両には、強制ファンスイッチも付いていましたが、ファンスイッチの機能として重要な事は…
「必要な時に回りだし、不必要になれば停止する事」です。
ファンを回すモーターは、とても小さいです。
不必要な時も常時回し続ける事は、私はあまりお勧め致しません😅
もちろん、任意で回せる事は、悪いことではありませんよ?
ファンを回しましたら、冷却水の漏れや滲みがないか、よく点検をします。
問題はないようですね😁
続いては、駆動系です。
プーリーカバーは、汚れが目立っていましたので…
洗浄しておきましょう🫧🧽🪣
中を診ていきましょう👨⚕️
ベルトの状態は良好です。
クラッチシューやアウタークラッチ…
ウエイトローラーの状態も良好です。
クランクケースで気になった点は、クランクシャフトのオイルシールです。
オイルが、辺りに飛び散っているのがわかります。
滲みはない為、今回は現状のままにします。
しかし、念の為にキレイにして、亀裂がないか…など点検しておきます。
続いては、ミッションオイルです。
…が、ドレンボルトを抜いてもオイルが出てきません…💦
原因はこちらです。
本体はエアクリーナーボックスに返して、再燃焼するガスですが、ホースを折り曲げて付けられており、ガスが通る穴が封じられてました。
これでは、ミッションオイルが出てくるわけがありません。
固定されたホースを解くと、問題なく出てきました。
新しいミッションオイルを入れます。
ホースは、緩やかなカーブを描くように、取り回しを変えました。
エアクリーナーボックスは付いていない為、大気解放になります。
清掃等をした駆動系を組みます。
変速の確認を含めた、動作確認をします。
キレイになったプーリーカバーを付けて、駆動系は完了です。
続いては、リア回りを診ていきます。
その間にエンジンオイルを抜いておきましょう。
※前にも何度かお伝えしましたが…
車両に応じて作業手順を変えています。
それは、作業効率を考えているからです。
リアタイヤは、残量等は問題ありませんが、空気圧が1/3くらいしかし入っていませんでした。
当然、転がり抵抗は大きくなり、加速度や燃費などに影響しますね。
例えば、原動機のない自転車に乗って、上り坂を走り出そうとしていると想像して下さい。
空気圧が適正であれば、座ったままでも登れるような坂でも、空気圧が低いと重く感じて、立ち漕ぎをします。
それと一緒で、脚にかかる負担が、バイクにかかっている事になります。
空気圧は、重要ですね😁
ブレーキ回りを診ていきましょう。
ブレーキシューの残量は問題ないですね。
しかし、カムの動きが少し悪いように感じます。
バラして、清掃とグリスを塗布します。
車体側の清掃はここですね。
何気なく診ていますように思われがちですが、カムのガタがないかなど、診ています。
各部品等も清掃して、組み付けていきます。
リアホイールは、洗浄します。
だいぶ汚れてますね😅
これはサービス内容になりますが、大事な点検も兼ねています。
キレイになったホイールはいかがですか?
とてもよくないですか!?
スイングアームのベアリングの状態も確認して、組み付けていきます。
各箇所、ボルトを付けて増し締めして…
ドレンボルトも締めて…
新しいエンジンオイルを入れるのですが…
color oil level gaugeに交換します。
新しいエンジンオイルを入れたら…
オイルレベルゲージで閉めます。
差し色が、いい塩梅で増えてカッコよく見えますね😁
さりげない、差し色がいい!
ちなみに…
割れてしまっていて、バタバタ言っていたアンダーカウルも、グリーンのタイラップで固定です。
…これは完全に、私の遊び心ですw
※お客様には許可を得ています。
スパークプラグも交換です。
この時点で、17:00を回っていましたが…
“日帰り”を実現する為に、休まず動き続けます!!
フロント回りを診ていきましょう。
目視点検でも確認済みですが、パッドの残量は十分残っています。
これらを分解し、整備をします。
ピストンの動きは、とてもいいです。
全周清掃するのも、楽に出来ました。
整備を施した部品を組んでいきます。
必要な箇所に、適したグリスを使い分けて、適量を塗布してます。
メーターギアボックスもキレイにしましょう。
このような感じです。
ホイールの一部にも見える箇所ですから、キレイな方がいいですね。
フロントタイヤは、ほぼ空気圧がなかったです…😅
空気圧を調整して、洗浄です。
キレイに仕上がりました✨
転がり抵抗も確認します。
ブレーキフルードを補充して…
整備は完了です!
個人的に気になった、ミラーの緩みも増し締めを試みました。
お客様曰く、だいぶ長い期間使用しているので、増し締めでは難しいかも…との事でしたが、緩みの結果は、帰宅後にLINEでご報告頂く事になってます。
最終的な試乗点検をして、無事合格です!
ナンバープレートの汚れなどが気になったので、お店に戻り次第、簡単な洗浄をしてご納車です。
…中古車のご納車や下取車両の査定、修理(カスタム)のご相談があったり…とタイトなスケジュールを組んでしまいましたが、“日帰り”での定期点検・整備が出来ました。
それは、お客様が事前に色々ご相談してくださったり、ご来店時に打ち合わせをさせて頂けた結果です。
全ては、お客様に感謝です🙇🏻♂️
…空気圧は、守りましょうねwww
Email: metalhalfhelmets@gmail.com
phone: 050-1400-3189