感謝!新撰組哀歌-びいどろ揚羽蝶-終演
昨日、一通りお片付けも終わり、ゴミと荷物と衣装と美術品とで足の踏み場もない部屋の何とも言えない景色と匂いの中で、一晩が開けました。
かものキモチと言う記事でも書きましたが、寂しがりやで、ワガママで、子供で、強気で自信家の反面、ちょっと落とすとすぐ傷付き壊れてしまう、こんな危なっかしい鴨ちゃんにお付き合い頂き、共演者のみんなには感謝してもしきれません。
先ずはご来場頂きました皆様に、心から篤く御礼申し上げます。
ご来場頂けなくとも、応援のメッセージ、お花など、たくさんのご支援にも心から感謝申し上げます。
何度も言いますが、今回の公演もこれまた本当に不思議で有難いご縁に恵まれすぎていた作品でした。
そして、これまた有難い事に、間違いなく歴新の最高傑作であり、新撰組芝居史上の最高傑作であり、今まで観たお芝居の中で一番面白かったと言う評価をそこかしこで聞かせて頂いております。
自分たちで作っておりますものですから、手応えや自信は感じても、その様に客観的なご意見を聞かせて頂いて初めて、自分の実感と自信は間違っていなかったと思えるのです。
今回は作品の内容だけでなく、お客様ご来場数でも、1000人を超える方々にお越し頂き、劇団として一つ大きな壁を突破できました。
斯くも多数の方々のご支援への感謝の念と共に、次回への心地よいプレッシャーも感じております。
また共演者、スタッフ全員も、とても楽しく芝居を追求してくれた様で、局長として、演出家として、ホッと胸を撫で下ろしております。
本当に仲の良い、素晴らしいチームワークを発揮してくれました。
だから、楽しくお芝居をして欲しいと言う一心で、怒鳴ったり、灰皿を投げたり(笑)、追い詰めて何かを引き出そうとしたり、は好きではありません。
自分自身もリラックスしている時の方が、良いものが生まれてくるからです。
それが、恐らくは今までで一番うまくハマってくれた例なのかもしれません。
その、座組みの結束感が、お客様にも届いた様で、良い化学反応が産まれました(^-^)
一役者としては、高い評価を頂き、今までで一番ハマり役だったと言う声もチラホラと。
確実に芹澤との性質の共通点が多いのもあると思います。どんな性質が共通点かは、知ってる人は知ってるので割愛します(笑)
それがしの最愛の家族である潤樹くんの「局長に舞台上で華々しく死んで欲しい。」と言う一筋の願いから始まった今作品。
彼の願いを叶えてあげられたのも嬉しいのですが、まさかこれ程までに大きく意味のある作品になるとは、潤樹くん本人も、それがしも全く予想しておりませんでした(笑)
そして、芹澤の真実を描き、汚名を雪ぎ、あの破天荒な尽忠報国之士への鎮魂歌として、そして維新に命を捧げた全ての尽忠報国之士たちへの鎮魂歌として、捧げるという裏テーマがいつしか産まれました。
それがしの中には確実に鴨ちゃん本人が宿っていたと確信しております。
注)竹内力さんではありません。
顔合わせの日、鴨ちゃんは調子に乗って大酒を喰らい、大虎になりました。
打ち上げの日、鴨ちゃんは思い残す事の無い様に、それがしの身体を借りて、再び浴びるように酒を呑み、超大虎になって暴れまわり帰って行きました(笑)
(なので、珍しい事にほとんど記憶がありません。何か粗相があれば、それは鴨ちゃんのせいですので、ごめんなさい(笑))
今日電車の中で、自分の中に鴨ちゃんが居ない事に気付いて、寂しくて泣いてしまった自分がおりました。
鴨ちゃんを連れて靖国へ行ったこと、仲間としょっちゅう稽古後に酒を呑み交わした事、すでに遠い日の様に思えます。
また、お梅役の日向紗代さんにも感謝しております。この子は、芹澤と梅の命日に産まれたと言う、まさしく梅の生まれ変わりであり、この芝居に出会う大きな運命を持って産まれた子でした。
それがしの中の鴨ちゃんは、よっぽどこのキュートなお梅ちゃんと仲良くしたかった様で、寂しがる鴨ちゃんをなだめるのに必死でした(笑)
最期まで、このワガママで子供な鴨ちゃんと一緒に死んでくれて、有難うございました(^-^)
その他、全てのキャスト一人一人にブログ一記事くらい余裕で埋められる程の感謝と愛しい想いがありますが、長くなるのでそれは個別にお伝えする機会があれば。。
さてさて、尽忠報国之士芹澤鴨を日本一の尊皇俳優後藤勝徳が演じたこの「新撰組哀歌-びいどろ揚羽蝶-」これにて幕を降ろします。
次もこの作品を超えるものを、産み出さなくてはなりません。今から楽しみです( ´ ▽ ` )ノ
次も、その次も、命尽きるまで頑張り続けて自分を超え続けます!
これからもご支援よろしくお願いいたします!
そして、共演者の皆のそれぞれをご支援下さっている方々におかれましても、引き続き何卒彼ら彼女らへの変わらぬご支援をよろしくお願いいたしますm(_ _)m
それでは、また!!
劇団歴史新大陸局長後藤勝徳