私が解説します。 | 後藤勝徳の「宇宙は私で満ちておる」

私が解説します。

もう、再来週に迫ってきました「エルサレムから」の本番。

観に来て下さる方の為に、僕が頂戴した「ゼロテ党のラザロ」役の目線でストーリーの背景解説を物語風に致します!
是非、こちらを読んでからご観劇ください(●^o^●)

なにせ2000年前の物語をさらに大幅リニューアルした作品ですので
新約聖書とは大きく異なる箇所がございますが、クリスチャンの方々は
どうかお気を悪くなさらないようにしてください・・・。

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後の世にイエス・キリストと呼ばれる男「J」が産まれるはるか昔に成立した
「旧約聖書」に預言されていた「メシアの到来」。
「メシア」とは、イスラエル民族の伝説的存在ダビデ王の子孫として産まれ
聖地エルサレムにイスラエル民族の1000年王国を築くと預言されている存在である。

ガリラヤに住むラザロ(現在では「熱心党のシモン」と呼ばれている)は自分たちイスラエル民族が
ローマ帝国によって侵略され隷属を強いられている事に我慢のならない男であった。

なぜならば…
ラザロたちイスラエル民族は唯一神によって選ばれた民であり…
現在ローマに支配されている聖地エルサレムは神によって自分たちに約束されたものであり…
と信じて止まないからであった。

ところが、現在ガリラヤのイスラエル民族を率いる最高法院(今で言う内閣)はローマの顔色を伺い
民族の誇りを、エルサレムを取り戻そうともしないではないか!

我慢のならないラザロは最高法院に対抗する勢力「ゼロテ党」を結成した。
かつてモーセが神と定めたと言われる「律法」(宗教や生活における色々な厳しい戒律)を絶対のものとし
旧約聖書の預言の実現をかなえる為なら、手段を選ばないという「ゼロテ党」…

ゼロテ党はついに、ローマ総督からガリラヤへ派遣されているローマ総領事の館に焼き打ちをかけ
ローマに宣戦布告をし、ガリラヤの街を戦火へと巻き込んだのであった。
その過程で辛くも逃げ出し行方知れずとなった、ローマ総領事の娘エレナ。
反旗を翻したイスラエル民族の追手の恐怖を逃れ、洞窟にたどりついたエレナをユダと言う男が保護する。
この男、実はガリラヤ最高法院の一員でもあり「J」の実弟でもあるヤコブが
事態の悪化を恐れエレナ探索に遣わした男であったのだ。
だが、娘と過ごすうちユダには、特別な感情が芽生えてゆくのであった…。

一方反旗を翻したかに見えたイスラエル民族であったが
圧倒的なローマ帝国の兵力の前に無残にも街ごと焼き払われ鎮圧されてしまった。

これ以上のローマ帝国との関係の悪化を恐れたガリラヤの最高法院は、ラザロを破門し幽閉した。
ところが、牢獄の中で息も絶え絶えなラザロの前に現れたダビデ王の子孫「J」は、最高法院の決定をものともせず、いとも簡単にラザロを死の淵から蘇らせ、その身を自由にしたのであった。

この男こそ「メシア」であると確信したラザロは、いよいよ勢いを増し『「J」をメシアと信じ「J」による預言の実現を目指す十二使徒評議会』を結成し、「J」の意向などお構いなしに預言の実現へと巻き込んでいく。

一方、同じく「J」を心から敬愛し王座を望む実弟ヤコブと従兄のヨハネは、最高法院の実権を握りラザロたち十二使徒評議会とは違う方法で「J」を王座へと押し上げようとする。そして、ヤコブはラザロたち過激派の内偵の為、ユダをラザロ率いる十二使徒評議会へと潜入させるのであった。

だが当の「J」は、皆を心から愛し慈しみながらも、ただの一人の男としてマグダラのマリアという女性と共に生きたいと願うのであった…。

そんな折、イスラエル民族に容赦ない弾圧を加える新たに着任したローマ総領事の噂を耳にするが…。

――果たして「J」は、ラザロたちが求める真のメシアなのか!?
――ヤコブとヨハネが求める王なのか!?
――エレナとユダの想いは如何なる運命を導くのか!?
――そして「J」に与えられた運命を彼はどう選択するのか!?

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と、言う壮大な物語で御座います!
これをじっくり読んでいただければ、物語に入りやすいと思います!

【劇場】
スペース107 http://www.space107.jp/m.html

【公演日程】
4/10(水)19時~
4/11(木)18時半~
4/12(金)19時~
4/13(土)13時半~/18時半~
4/14(日)14時~

【チケット】
一般売り3500円 
 ※局長割引ありますので、ご予約は直接後藤まで!!!

どうぞ、お楽しみに!!

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