縁(えにし) | 後藤勝徳の「宇宙は私で満ちておる」

縁(えにし)

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数年前から、身体がほんまにヤバくなったら行く掛かり付けの鍼灸院が武蔵小山にありまんねやわ~。

まぁ、今回かかるのもかなり久しぶりぶりなのですが、何でもだいたい3回通うと治ると噂でしてね。
拙者も初めて行った時は、まさかぁ~とか思いながら、腰痛で歩くのも儘ならない状態の時に行ったら、マジで3回で治りました(@O@)

それ以来、財布に余計な漫画喫茶の会員カードが増えては棄て…増えては棄て…を繰り返してもそこの診察券だけは絶対に捨てずに取っておいたのです。

んで、今回も久しぶりに通ってるのですがとにかく大々的に店を構えてないし、昭和に建てた古いマンションの一室って感じで外からでは絶対分からないし、って言う院でしてね。つまり、紹介以外では通えない様なところなんですゎ。

で、院長を始めとする施術士の方々も本当に飾らない方々で自然なんですよね。なので、全然楽にしてられるんです。


ほんなら、今日、ふとした会話から院長先生が歴史好きだと言うことが分かり

それから医院の名前が実は勝海舟先生から頂いたものだって事が判明したり、だから利益に走らない、人の役に立つための治療をしたいとか(たしかに時間とか度外視でこちらも、あちらも気がすむまで治療してくれる)

浅田次郎先生の兄上(弟も弟だが、とにかく超人的頭脳の持ち主)が通ってたこともあったり、とかスゲーレベルの歴史好き同士の会話に発展し

すごい伝説の剣術家が作った竹刀を見せて頂き

果ては、物凄い伝説の竹筆の造り手が作った、一本の細竹から造った筆を見せて頂いたり、

そして、その人がその竹筆でサインした著書を「あなた、これ一冊持っていきなさい」って頂いたりして

写真にもありますが、これすなわち「縁」であり、与えられた全ての縁に謙虚に感謝してなあきませんなぁ、とまた心新たに感謝感激です。

縁、謙虚、感謝、この3つ忘れがちですが、この黄金のジャパニーズトライアングル、大切にしていきたいです。

そして、思ったけど、達人は達人を呼ぶのだなぁ…。天才は天才を知ると言うのか。

院長先生の人柄と技は、同じくらいの高みにいる人を惹き付け、そして惹き付けられるのかと。

すげーよなぁ。

俺、気付いたけど、あのレベルの人は、他人の批判なんて一切しないのね。
かと言って、自分の技を少しも誇ることもなく、ただシンプルに自分のやるべきことだけを、黙々と追求してる。

これが、真のプロのあるべき姿よ。俺もそうありたい!!

院長しぇんしぇがくれた本の中から気に入った句を一つ。

「武士の潰えたる世の
   幽けさを
  紅葉が寺の巨石黙して」