第二次世界大戦時の新鋭戦艦の戦乙女達 | ヴァンガードの艦船雑想記

第二次世界大戦時の新鋭戦艦の戦乙女達

イタリア海軍の新鋭戦艦ヴィットリオ・ヴェネト級も揃った事ですし、列強諸国の新鋭戦艦を紹介したいと思います。

まずは皆さんご存知の最強戦艦「大和」型です。
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条約の制限を無視して建造しただけあって、攻防性能は強烈なものがあります。
大和・武蔵共に化け物っぷりを発揮しました。
主砲は46センチ45口径三連装砲塔を3基搭載していました。

次は新鋭戦艦ではありませんが、大和型を除く戦艦では世界最強と思われる「長門」型です。
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長門型は戦間期の大改装にて攻防性能の強化が施され、特に防御面で距離によっては大和型の主砲弾にも耐え抜く程の強化がされていました。
極めて強力な戦艦です。主砲は41センチ45口径連装砲を4基搭載していました。

次はドイツ海軍新鋭戦艦「ビスマルク」級です。
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英国の誇り巡洋戦艦「フッド」を撃沈し、新鋭戦艦「プリンス・オブ・ウェールズ」を撃退した事で欧州最強と言われてますが…

設計面では攻防両面で旧式の一言に尽きます。
ハッキリ言えば駄作ですね(笑)
ただし、高速戦艦故に米英海軍からは常にマークされて、ビスマルク・ティルピッツ共に多くの敵戦力を引きつけました。主砲は38センチ47口径連装砲4基を搭載しました。

次はイタリア海軍新鋭戦艦「ヴィットリオ・ヴェネト」級です。

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フランス海軍新鋭戦艦ダンケルク級に対応すべく誕生しました。
地中海を作戦海域としていた故に短すぎる航続距離や期待倒れに終わったプリエーゼ方式の水中防御を除けば、攻防走の面で高い性能でまとめ上げられていました。

近距離砲戦の場合、大和型の重厚な装甲を撃ち抜ける程の火力を有し、米新鋭戦艦アイオワ級に匹敵する水平防御を誇りました。
しかし、ドイツ空軍の誘導爆弾「フリッツX」によって3番艦ローマを撃沈されました。(ちなみにダメコンに失敗した結果)
主砲は38センチ50口径三連装砲3基を搭載していました。

次はフランス海軍新鋭戦艦「リシュリュー」級です。
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リシュリュー級と言えば、前部に集中した四連装の主砲塔2基が目を引きます。
彼女はドイツ・イタリアの新鋭戦艦に対応すべく建造され、攻防走全てで強力な戦艦です。
フランス海軍では近距離砲戦の場合、装薬を過剰詰めて高初速の射撃する「スーパーチャージ」を想定しています。

欧州諸国ではヴェネトに並ぶ最強戦艦ですが…
2番艦ジャンバールは未完成状態のまま太平洋の化け物に叩き潰されました。
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ジャンバールは戦後、建造を再開。空母への改装も検討されましたが、戦艦として竣工しました。主砲は38センチ45口径四連装砲2基を搭載してました。

次は英国海軍新鋭戦艦「キング・ジョージⅤ世」級です。
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第二次ロンドン条約の制限を守ったらこんな艦になります的な戦艦です。あくまでも他の欧州諸国の新鋭戦艦と戦えるリングに上がる事を重視してました。
ちなみに2番艦「プリンス・オブ・ウェールズ」は日本海軍航空隊に撃沈されています。
主砲は35.6センチ45口径四連装砲2基と連装砲1基です。

次はアメリカ海軍新鋭戦艦第1陣の「ノースカロライナ」級です。
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ノースカロライナ級は当初、35.6センチ砲四連装砲3基を搭載する予定でしたが、新開発の40センチ45口径三連装砲3基を搭載して誕生しました。
彼女は米戦艦で初めて27ノットを超える高速を有した戦艦ですが、特に注目すべき点は強力なSHS(超重量砲弾)に対応した主砲を装備した事です。欧州諸国新鋭戦艦とは既に格が違います。
続いてアメリカ海軍新鋭戦艦第2陣「サウスダコタ」級です。
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サウスダコタ級はノースカロライナ級の欠点「防御力の薄弱」を徹底的に改良した戦艦です。
設計思想は奇しくもライバルの大和型に酷似したものとなり、全長を短縮してずんぐりさせています。
主砲はノースカロライナ級と同じでSHS装備。大和型や長門型以外の戦艦には致命的な火力です。実際に同型艦マサチューセッツとやり合ったフランス海軍のジャンバールは見事に叩き潰されました。
速力も27ノットと米戦艦としては高速です。

最後に紹介するのはアメリカ海軍新鋭戦艦第3陣「アイオワ」級高速戦艦です。
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アイオワ級と言えば、長大な船体と33ノットという高速性能が有名ですが…
気づきませんか?サウスダコタやノースカロライナなどの速力と違いすぎる点を。
そうです!アイオワ級は主力戦艦群と組む事よりも巡洋戦艦的運用を狙った戦艦なのです。

彼女のライバルは大和型ではありません。
日本海軍戦艦で最弱でありながら、30ノットの高速を発揮する金剛型高速戦艦です。
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戦前、米海軍は金剛型を封じるべく苦慮してました。
「対処不能」と結論つけられた事もありました。
金剛型を封じない限り、米重巡洋艦群は殲滅され…
米海軍にとって最悪のシナリオ「日本海軍水雷戦隊の大規模雷撃による米主力艦隊殲滅」を避ける事は困難です。

そこで米海軍は金剛型を安心して封じる性能をもつアイオワ級を計画し、量産するに至りました。その数なんと、6隻!

アイオワ級は主砲を40センチ50口径三連装砲3基を搭載。
もちろんSHSを搭載しています。
米新鋭戦艦の決定版となる筈だったモンタナ級戦艦もアイオワ級と同じ砲を三連装を4基搭載する予定でした。

長文ありがとうございました。