先日、富良野GROUPの新作「マロース」を見てきた。



ラジオドラマを舞台化した新作ということで、

ラジオドラマを知らずに見た分、いろんな展開が楽しめた作品だったね。




森の中にある小さな喫茶店を中心に、

そこの女性マスターと店員、そして馴染みの常連客との間で物語は進んでいく。


ある日、記憶を失った老人が来るまでは普通の風景だったのだが…





って、

引っ張ってどうすんだ?(笑)






大まかに言えば、



ある日、小さな街を襲った鳥インフルエンザ騒動…


自殺者まで出し、全ての鳥を殺そうとする人間達。



小さな沼に飛来する渡り鳥をも、薬剤で全滅させたのだが、


その大量死の真相は

ウイルスではなく、はるか昔、沼の近くに不法投棄された薬品である事が明るみになる…



それを、あらゆる手段で隠そうとする一味の傍らで、

殺された鳥達の墓を作る記憶を失った老人…




その老人こそ、


仲間を殺され、自らも薬剤で記憶を失ってしまった、毎年シベリアから飛来する白鳥の群れの長であった…



って感じですな。





人間達の自分勝手な行動で、

地球を壊し、他の生物達の生きる場所をも奪っていく。





劇中の台詞で印象深いのが、



あなた方人間達は、そんなに偉いんですか?





エコだの、なんだの言葉だけが流行っている今の時代に、

今回も倉本節が炸裂してる作品でした。


楽しかったし、感動したし、考えさせられたね。





次は、夏のロングラン公演。


演目は、去年テレビでドラマ化された

歸国(きこく)です。




今から楽しみだ!