「私ならこうします」
という主観的なアドバイスは
あまり役に立ちません。
もちろん
コーチやカウンセラーを名乗る方に
こんな事言う人はいないと思いますが
例えば
Aさんの〇〇という悩みを
Bさんが、「あなたの気持ちわかります」
ということがあるとします。実際あるでしょ
「私も同じ経験をしたから、
あなたの気持ち、よくわかります」
と言ったところで
全く同じ経験を
全く同じように感じてるってことはありません。
英語では
" I know, I've been there."
っていうフレーズで
わかるよ、私も同じだった、みたいなこと言います。
以前にも、書いたことあるんですが
この場合、
「似たような過去の経験を引き合いに見つけてきて
その時の気持ちを思い出して
あなたの気持ちを想像しています」
というのが限りなく正確な表現。
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ここからは、哲学的な解釈を交えてお話します。
例えば
目の前に、ヒラヒラ飛ぶ蝶がいたとして
Aさんの見ている「蝶」と
Bさんの見ている「蝶」が同じであったとしても
Aさんは「蝶」という単語を知っているから
それが「蝶だ」と言うけれど
Bさんが「蝶」という単語を知らなければ
それは「蛾」かもしれないし
それは「虫」かもしれないし
それは「★X%※◇▲」かもしれない
もっと言えば
「蝶」という単語を知らなければ
「見えていない」かもしれない。
こんな風に
他人が見えている世界と
自分が見えている世界が
同じであるとは限らない
でも、私達は
「同じであることを前提」に
話をすすめようとします。
だから
齟齬や誤認識を招く。
仕事上でも話がかみ合わない!と
グチったりキレたり
あるかもしれませんが
そういうことです。
「似たような過去の経験を引き合いに見つけてきて
その時の気持ちを思い出して
あなたの気持ちを想像している私」 が
「私」の主観で「私」の行動を
これまた想像して相手に伝えたところで
なかなか解決に届かないので注意が必要です。
これからコーチ、カウンセラーを名乗りたい方、
すでに名乗ってるけど、上記のような論理を知らない場合は
厳重に注意。