◆「あなたの気持ちがわかる」と安易に言えない理由◆ | 自分が変わる&年収も上がる・リーダーシップ戦略

「私ならこうします」

 

という主観的なアドバイスは

あまり役に立ちません。

 

 

もちろん

コーチやカウンセラーを名乗る方に

こんな事言う人はいないと思いますが

 

 

例えば

Aさんの〇〇という悩みを

Bさんが、「あなたの気持ちわかります」

 

ということがあるとします。実際あるでしょ

 

 

「私も同じ経験をしたから、

あなたの気持ち、よくわかります」

 

と言ったところで

 

全く同じ経験を

全く同じように感じてるってことはありません。

 

 

英語では

" I know, I've been there." 

っていうフレーズで

わかるよ、私も同じだった、みたいなこと言います。

 

 

以前にも、書いたことあるんですが

この場合、

 

「似たような過去の経験を引き合いに見つけてきて

その時の気持ちを思い出して

あなたの気持ちを想像しています」

 

というのが限りなく正確な表現。

 

ここからは、哲学的な解釈を交えてお話します。

 

 

例えば

 

目の前に、ヒラヒラ飛ぶ蝶がいたとして蝶

 

Aさんの見ている「蝶」と

Bさんの見ている「蝶」が同じであったとしても

 

Aさんは「蝶」という単語を知っているから

それが「蝶だ」と言うけれど

 

Bさんが「蝶」という単語を知らなければ

それは「蛾」かもしれないし

それは「虫」かもしれないし

それは「★X%※◇▲」かもしれない

 

 

もっと言えば

「蝶」という単語を知らなければ

 

「見えていない」かもしれない。

 

こんな風に

他人が見えている世界と

自分が見えている世界が

同じであるとは限らない

 

でも、私達は

 

「同じであることを前提」に

話をすすめようとします。

 

だから

齟齬や誤認識を招く。

 

仕事上でも話がかみ合わない!と

グチったりキレたり

あるかもしれませんが

 

そういうことです。

 

 

「似たような過去の経験を引き合いに見つけてきて
その時の気持ちを思い出して
あなたの気持ちを想像している私」 が

 

「私」の主観「私」の行動

これまた想像して相手に伝えたところで

 

なかなか解決に届かないので注意が必要です。

 

これからコーチ、カウンセラーを名乗りたい方、

すでに名乗ってるけど、上記のような論理を知らない場合は

厳重に注意。