「マルクスの資本論」という文言は
聞いたことや耳にしたことがあるかもしれない。
マルクス主義を分析した哲学者に
ルイ・アルチュセールという人がいた。
ちょっとニヒルな感じで
ビバリーヒルズ青春白書に出てきそうな面持ち。
ちゃう、こっちアルチュセール
彼は、物事に一貫性はないって主張した。
物事は単発的に起こってそれらが
組み合わさってるだけだって。
だから当然、
歴史の変化や社会のあり方なんてのものは
ひとつの原因のみで語ることはできない。
先日、終戦記念日を迎えたが、
例えば、戦争ひとつとっても
なぜそれが引き起こされたか?なんてのは
政治、経済、技術、文化など、
あらゆる分野の事象が絡み合った結果だった。
あなた自身に起こってきたことや
いま起こっている真っ最中のこと、
それらは常に無数の「原因」によって
ひとつの結果として現れたもの。
こうなったのはこれが原因だ!
と原因を見つけて
それを改善しようとするアプローチは
もちろんあるけれど、
原因は常にひとつに特定できるものではなくて
超複雑に絡み合った結果、ひとつの事象として
自分の元にやってきたものだということ。
あなたのコレコレの原因はコレです
なんて決められませんの。
だから、これが原因ですよ!
と決め込んでくるひとがいたら、
ある結果の原因を
ひとつだけとすることはできない、と
言ってやってくだされ。
それに、あの時こうすれば…!
と、特定のこと対して悔やんだとしても
それ以外に超複雑にさまざまな分野の事象が
絡み合った結果なので
それだけを気にしてもしょうがないといえます。