年末は、流行語大賞がありますが、、
辞書の世界にも似たものがあって、
オックスフォード英語辞典では、「今年の単語」に
Post-truth (ポストトゥルース)
を選んだそうです。
これの意味は、
「世論形成において、
客観的事実が、感情や個人的信念に訴えるものより影響力を持たない状況」
要は、
客観的なことではなく
個人の感情の方が世の中の意見になりますよってことです。
誰でも個人がSNSで発信でき、インターネットが影響力を持ち
自分は自分なんだ!といった内向きの思考が働いている世界、になりました。
だから
「感情や個人的信念に訴えるもの」
が影響力を持つのです
が、
「客観的事実」 とは何者なのか?ということに
疑問を抱く人は少ないかもしれません。
客観とは主観の集まりです。
主観が集まり、なんとなく大多数を占めてそれが正しいようにされている
とでも表現しましょうか
物事を「客観的に捉えた」ところで
それは自分が
「自分の考えをもとに主観的に捉えていること」
と
なんら変わりがありません。
冷静に物事を考える、だとか
状況から考えて、だとか
世界のしくみから、だとか etc
それらはとらえている側の主観によるもので、
それらが
絡み合って客観と名付けられた。
なので、「客観的な意見としては、」 と言われたなら、
ほんとはそうじゃないよー
というお話でした。
Post-truth. 忘れても大丈夫な単語です。