ここ最近、日本株が好調なので含み益も順調に膨れ上がっているのだが、含み益が増えてくると利益確定はどうしようかと嬉しい悩みがでてくると思う。利益確定をどのタイミングで行うべきなのかを考えてみる。

購入するときにどういうスタンスで購入したのかで、売り時を決めるのがよいと思う。短期売買を目的としていたのか、長期での売買を目的としていたのか、それとも売却益ではなくて配当金が目的だったのか、で変わってくる。基本的にはどういうスタンスで買うのかをあらかじめ決めてから購入し、そのままブレずに当初のスタンスを貫くのがよいと思う。何事もスタンスがブレるといいことなんて絶対ない。

売却益目的のキャピタルゲイン狙いなら、初めに想定していた利益に達したら速やかに売るべきだろう。逆に配当金目的のインカムゲイン狙いなら、どんなに含み益が増えても売るべきではない。インカムゲイン狙いの株の売却を考えるのは、このまま持ち続けるのにはリスクがあると状況が変化したときや、お金が必要になって換金をしたいとき、でいい。超長期での売買を目的としているものの売り時も、やはりこれと同じになるだろう。
 

一番ダメなのは、含み益が増えてきたから一旦利確して後で買い直そう、だと思う。含み益のままでは所詮含み益で、売却をして初めて利益が確定する。なので利益を確定したくなる気持ちも分かるのだが、利確をしてしまうと税金として利益に対して約20%取られる。徴収された税金以上の値が落ちないと、買い直すには新たに資金を追加する必要が出てくる。利益が出ているはずなのに買い直しをすると今の手持ち資金が余計に減ってしまう、ということになるのだ。さらに、買い直そうとしていた株の価格が一向に下がることがなく、結局買えないまま価格が上昇してしまった、ということも起きかねない。一旦利確なんてしてはいけない。後日、価格が下がっていたので結果的に買い直しになってしまうこともあるだろうが、売るときはただ利確をするだけでそれでおしまいにする。

私は配当金を目的としているので、最近は買うだけで売却はほとんどしていない。TOBで強制的に利益が出て、それを相殺するために損出しをしたくらいである。あとは、保有株の割合を変えて不要な株が出たときやお金が必要になったときに売るくらいだろうと思う。