NHK記事より
福岡県の水産会社が中国産などのアサリを国産と偽装していた問題で、この会社は架空の会社を作って国産のアサリを仕入れていたように見せかけるなどしていたことがわかり、農林水産省ではさまざまな架空取り引きを行って、偽装が発覚しないように工作していたものとみています。
この問題は、福岡県の水産会社「九州水産」が、去年10月から先月にかけて中国産や韓国産のアサリ3000トン余りを国産と偽装して販売していたものです。このうち1600トンについては、実際には取り引きをしていないのに国産アサリを仕入れたことにして偽装していました。農林水産省によりますと、ほかにも「○直(まるちょく)水産」という架空の会社を作って国産アサリを仕入れたようにしたり、地元の漁業関係者から国産アサリを買ったという架空の伝票を作ったりしていたことがわかりました。農林水産省では、九州水産がさまざまな方法で架空取り引きを行い、アサリを国産と偽装したことが発覚しないように工作をしたものとみています。