【第709話】総論231回:東洋医学で免疫力を高める | いっけ先生の健康ランド

いっけ先生の健康ランド

脂肪肝は放置すると、糖尿病、動脈硬化性疾患(狭心症、脳梗塞など)に進行していく危険性が高い病気です。一方で、早い時期に治療を開始すれば、生活習慣の改善のみで治せます。私が実践している生活習慣改善術を一緒に楽しんでみませんか。

新型コロナ感染者が急増し、不安が増してきています。そして、気分が滅入ってしまうだけで免疫力が落ちてしまいそうです。

不安を煽る報道が多い中で、4月4日にNHKで放送された「東洋医学 ホントのチカラ」はコロナに負けない心と体を作る話で、少し元気が出ました。

番組では漢方薬、太極拳による免疫力アップが紹介されていました。

①    漢方薬
免疫力の落ちた体には足りないものを補う「補剤」が適しており、代表的なものとして①食欲不振に効く補中益気湯、②貧血に効く十全大補湯、③せき、息切れに効く人参養栄湯が紹介されていました。いずれの漢方も疲労倦怠感の改善効果があります。

十全大補湯については、免疫細胞であるNK細胞を活性化する一方で、病原体に対して過剰に反応した免疫を抑えるデュアル・アクションがあることがあることが分かっていますし、老化マウスの実験では老化の原因となる遺伝子複製のエラーを抑えるアンチエイジング効果があることも分かってきました。

②    太極拳
ゆっくりと動くことで呼吸もゆっくりとなりますが、このゆっくりした呼吸が免疫反応を高める神経活動を活発化させることが分かってきました。

東洋医学を取り入れることで免疫力をアップし、病気を未然に防ぐことも大切であることを感じました。