ウェイ☆彡







"雪見の鱈こそ最高"

と言うが……






先日
人生で最も付き合いの長い友人であるところの

通称『S氏』宅で鱈鍋をご馳走になった



S氏……総帥(仮)は中々に破天荒かつエネルギッシュかつ破天荒な人物であり

私が音楽を始めた切っ掛けになった人物でもある




総帥は破天荒かつ破天荒なだけでなく

かなりのグルメ


やっこさんに案内されるお店には外れがない

家が近ければ通いたい位のお店もある





さて

そんな総帥宅での鍋である
更にやっこさんのパートナーはかなりの料理上手


期待しない筈がない


私も手ぶらで行くわけにはいかないと
出会いを脳内神に感謝したケーキ屋さん"シェ・青谷"で手土産を買い求め

勇んで総帥宅に突貫した






久々の再会を喜びあい
ビアで乾杯


まず出された一品が早くも面白い


オーブントレイにアルミホイルを敷き
油揚げを敷き詰め
たっっぷりのチーズを乗せ

焼き上げた後に万能ネギを散らしてあるというもの



旨い

大豆の万能っぷりを褒め称えるべきか
チーズの使い勝手の良さに感涙すべきか



減りすぎたお腹には最適の一品だった

そして
次に続くのは鶏肉の焼き物

十分に塩胡椒が効いているのでそのまま頂く



鶏の旨さを染々と確認出来た

鶏肉は手を加えても旨いが、このようなシンプルな形が最もビアに合う





そして
そこから総帥宅の怒濤の攻勢が始まった



鱈と鶏の鍋
自家製のシメサバ
鰻の佃煮



まだ早いのではと思っていた鱈だが、十二分に旨い
白子も真冬が旬と聞くが実に旨かった

白子さんが登場すると私はついつい日本酒に移行したくなるのだが……



私は日本酒を愛しているが
日本酒は私の事を嫌いのようで


私がお酒の席で大恥・大失態をやらかすのは、決まって日本酒が入った時だ


なので自重……




鰻の佃煮も素敵な一品
山椒の実をたっぷり使ってある
やや濃過ぎるかとも思ったが、供に出して貰った白飯が全てを解決してくれた

佃煮単体では少々分かりにくかった鰻自体の旨味も
白飯が受け止めることによって明確になった


間違い無く三合は炊かなくてはならなくなるタッグだった



全てのメニューが全て素晴らしかった






しかし
私の心をドラゴン・スリーパーでもって捕えて離さなかったのは――――



自家製のシメサバである



実に
実にテクニカラーだった


通常、自家製のシメサバは……

・酢が回り過ぎ
・塩が効き過ぎ
・骨が残り過ぎ
・身が崩れている


等々

非常に難易度の高い……慣れらしいのだが、初見はおろか数回は失敗する事が多いらしい



だが……総帥のパートナーの親御さんお手製シメサバは最高だった

塩分控えめ・酸味強め

まさに私の好みだ



私と総帥2人でほぼ半身を殲滅してしまった





その後

ケーキを味わいながらコーヒーを楽しむ

翌日の仕事に酒を残さない、まさにアダルトな飲み会


5時起きの仕事で4時55分迄飲んでいたあの頃とは違う

我々も大人になったものだと思っていたのだが……







きっちり記憶を失っていた



そして翌日

幸運な事にさわやかな目覚めを迎えた私は、総帥から譲り受けた服に袖を通してみようと


紙袋から服を取り出してみると……


コトリ


真空パックの手羽先が一本紙袋からこぼれ落ちた





やっこさんの仕業か……


ひとしきり笑う私












我々が大人になるには

まだまだ時間が必要らしい



そんな感じパー