ウェイ☆彡



先輩宅に携帯を忘れた


家を出て

エレベーターに乗る直前に気がつき


慌てて引き返すも


後に伺ったところによると
私が家を出て数瞬後にはお休みになられていたようだ





これが先輩のお宅ではなく
後輩、友人の家であれば



ドア乱打からの強行突入をはかる場面であるが


そんな訳にもいかない


しかも時間は朝7時前

安らかな眠りについているであろう近隣の住民の方々にとっては正に蛮行



「黒いタンクトップの人が暴れています」


と、ポリスアカデミーを投入される事は容易に想像できる

タイーホされてしまっては具合が悪い









……八方塞がりじゃないか



やむを得ず後日時間を改めて訪問させて頂く事にして

一旦戦略的撤退を余儀なくされた私だった





そして


私の魂の回帰する処

すき家に立ち寄り牛丼並を注文し

数分待っていたのだが……




ダメだ

指が携帯を探している




「携帯等に心を囚われるとは愚か!愚の骨頂よ」


そう豪語していた私は何処へ行ったのか




メールは届いていないだろうか?

着信は?

読んでいる小説の続きが気になる

日記も進めなければ





――――何という携帯依存性


いつの間にか私は
携帯電話に支配されてしまっている











そして

時間を改めて先輩を訪ね

先輩が大事に保護して下さっていた携帯を目にし


戦火の中で散り散りになった家族の様な

感動の再開を果たしたのだった






そんな感じパー