本の紹介:『ヒューマン』 なぜヒトは人間になれたのか

「お金(マネー)」という道具によって、「無限の欲望という心」を育んできた私たちが、

その心の暴走を抑制できる「無限の共感という心」を育むことができるかどうか?

それが問われているのが、現代なのかもしれない。


・・・そんなことを考えた一冊。


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ヒューマン なぜヒトは人間になれたのか


《 思うこと 》



1.「人間とは、心を動機として行動する生き物である」



2.「人間は、20万年の歴史の中で、環境変化に対応しつつ、自らの心を育んできた」



3.「人間が20万年の歴史で育んできた心は、現代の私たちの脳の機能として宿っている」



4.「お金(マネー)」という道具によって、人間を取り巻く環境を変え、「無限の欲望という心」を育んできた私たちは、その心の暴走を抑制できるほどたくましい「無限の共感する心」を育んでいけるだろうか?



5.今、目の前にいる人だけではなく、インターネットの先にいる見ず知らずの人や、

インターネットさえ見ることのない貧困にある人や、資源の浪費や環境破壊の

影響を受ける、数百年後の決して会うことのない人たちのために、私たちは自らの欲望を抑制できるほどの「共感し行動する心」を育んでいけるだろうか?



6.ITのおかげでその姿や声を聞けるとしても、それはすぐに次の情報の波に流されて、「常に次の情報を処理するだけの日常に慣れる心」ばかりを育むばかりで、「無限の共感する心」を育み損ねないようにする必要があるのかもしれない。


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