糖質制限の危険性について第二弾。

 

前回のエントリーで多少、危険性をご理解頂けたかと思うのですが、糖質制限の

リスクは心臓系の疾患だけに留まりません。

今回はそのリスクをざっくりと紹介していきましょう。

 

①免疫力の低下

 

これはよく聞く話ですね。

「糖質制限を始めてすぐに風邪を引いた」

 

糖質を重要性を説明する上でもっとも重要なのがATPの産生を担っているということですが

それついで重要な働きが免疫機能の維持です。

ここは少し複雑なのでざっくりと説明しますが、体内において糖質が異常なまでに枯渇すると

本来体内で産生されて、粘膜を保護しているムチンと呼ばれる成分の産生力が低下してしまうのです。ムチンが産生されず、粘膜の保護脳力が無くなるとウイルスはそこから簡単に侵入出来てしまいます。風邪を引き起こすウイルスもそこから侵入してきます。

ある程度のウイルスは白血球やマクロファージによって貪食され分解されますが、多すぎると抵抗出来なくなり、風邪やその他ウイルス性疾患を引き起こします。

 

・特に日本人には向いていない糖質制限

 

それに加え、日本人は炭水化物をうまく利用出来る腸内細菌を持っているタイプだということが世界規模の調査で判明しています。

その日本人が糖質を含む炭水化物の摂取を止めたとするとどうなるでしょう?

(そもそも炭水化物の利用力に優れている腸内細菌タイプの日本人が炭水化物で太るなんてことが起きている時点で別の何かがおかしいと思ってほしいところですが)

簡単に言うと栄養失調を起こす可能性が高くなります。

これは本当にごく最近の研究でわかってきたことなので管理栄養士さんたちでも知らないことだと思うのですが、人間は腸内で炭水化物や食物繊維を腸内細菌を介して発酵させているのです。発酵させることで新たに脂肪酸を産生したりビタミンを始めとした別の栄養を生み出していることが分かってきたのです。

その中でも特に重要なのが短鎖脂肪酸と呼ばれる成分です。

短鎖脂肪酸は脂肪細胞に取り込まれると、脂肪の蓄積をやめます。

ん?脂肪の蓄積を止める?

そうなんです。例えば玄米の外皮が発酵を受けて短鎖脂肪酸が生み出され、それを脂肪細胞のレセプターと呼ばれる部分に取り込まれると脂肪細胞は脂肪の蓄積をやめるのです。

 

「生理機能異常こそがそもそもの原因」

 

そうなんです。前のエントリーでも説明しましたが、そもそも生理機能が正しく機能していれば糖質を摂って太るなんてこと起こるわけが無いんです。

もし仮に一時的に多少多く糖質を多く摂取して脂肪が蓄積されたとしても、短鎖脂肪酸が産生されている限り、自立神経に対して脂肪を燃焼するようなシグナルを出します。

これによって一時的に蓄積された脂肪はすぐに燃焼されます。

 

日本人の腸内細菌はまさにこの短鎖脂肪酸を産生する脳力に優れた腸内細菌を本来は多く有しているが故に古来、毎日大量のお米を食べても太ることが無かったのです。

昔は1日に5合食ってたなんて話もあるくらいですからね。

それでも当時は肥満なんて大名か商人くらいだったそうですよ。

 

「腸内細菌の変化によるリスク」

 

なぜ、腸内細菌の話をしたかと言うと腸内細菌の量や質もまた免疫力に大きく関わっているからです。というか腸内細菌は免疫の7割近くを担っていると言われています。

特に日本では食の欧米化に伴って大腸がんが右肩上がりで増え続けています。

がんの発症部位堂々の第1位が大腸がんですよ。

その大腸がん、1950年初頭の日本における患者数知ってます?

 

 

 

53人だそうです。

全国53人ですよ。ほぼいなかたんですよ。

海外の方が書いた本に書いてあったので出典がわからなくなってしまったのですが、

それでも確かに昔はほぼ0に近かったそうで、それが食の欧米化、特に肉を食べ始める

ようになってから爆発的に増えたそうです。

糖質制限って肉食の制限ありませんよね?

人によっては糖質でなければ肉はいくら食べても良いみたいなこと言ってる人いますよね?

 

そんなコトしたら大腸ガンまっしぐらですよ?

大腸ガンになるリスクを犯してまで痩せたいのなら結構ですが、周りの人からしたら

迷惑ですよね。笑

食肉や動物性タンパク質の摂取量とガンの発生に関しては、本ブログでもお馴染みのコリン・キャンベル博士が中国で行われた世界最大の疫学調査を元に書かれた

「チャイナ・スタディ」という本でこれでもか!というくらいに様々な研究論文を引用して事細かく説明してくれていますので、気になる方は読んでみてください。

 

ちなみに先程ご紹介した短鎖脂肪酸には大腸がんを抑制する強い力があることが研究で判明しています。

 

 

もっともっと詳細を知りたいとう方は合本版ではなくマクガバン報告をお読みになると良いかと思います。

余談なんですが、ヴィーガンこそ栄養学的見解に優れたマクガバンレポートをみんなに推奨すべきだと思うのに、そういうヴィーガンの人って見たことないんですよね。

やっぱ基本は動物愛護なんですかね。

 

 

 

 

こういう意見もありますよね。

「栄養に詳しい人に聞いてやる分には安全なのでは?」

 

確かに、栄養士さんなんかに監督してもらいながら取り組む分にはリスクは減りますよね。

でもですよ。先の腸内発酵の話なんて栄養士さん、ほぼ知りませんよ。

短鎖脂肪酸は栄養士になる過程で習いますが、その重要性について詳しく知っている栄養士さんに私は1人として会ったことがありません。(うちの会社には十数人栄養士がいますが)

それにですよ。

 

人間の体には本来、必要な分の糖質が取り込まれると糖質の摂取を止める機能がもともとあるというのに、その機能を使わずに高い金を払って他人に管理してもらいたいですか?

有名なところだと30万円くらい掛かりますよ?

それにその機能がうまく機能していないのは糖質のせいじゃありませんからね。

 

それでも他人に管理してもらいたいと思いますか?

それもですよ。世に言う糖質制限では本来、人体にある糖質摂取抑制機能が元に戻るわけでは無いですからね。

それでも何十万ってお金払いたいですか?

糖質制限って健康リスクもそうですが、人生の経営リスクを増やすようなコトでもあるんですよ。わざわざ人に頼んで糖質をコントロールしてもらうなんて全然経済的じゃない。

 

たとえお金を払っていなくてもですよ、美味しいご飯を食べずに暮らすことが健康への道かと聞かれれば私は即答でNOと言います。

短鎖脂肪酸の産生量の低下は同時にミネラルの吸収率の低下も招きます。

そうなれば、更に不健康になる可能性が高くなります。痩せるかもしれませんが確実に不健康になります。それならまだ多少肉付きがよくても健康でいるほうが安全です。

 

これだけのリスクを犯してでも糖質制限したいですか?

 

私はNOです。

 

次回は糖質で太ってしまう生理状態について説明していきたいと思います。