私 産まれたとき
ふたりのお母さんがいてました
ひとりは 毎日虐めてくる 母親
もうひとりは
身体障害で 耳が聴こえなくて 喋れない
お母さん
甘えさせてくれる お母さんは 身体障害の母親
虐めてくる母親は 私が 小学生に入ってから 急激に扱いが変わった
授業終わってからの 片付けが遅くて 帰るのは最後だと
事情だけで 殴られ
算数が苦手な私に
九九で失敗したり 間違えたりしたら
平手打ち
プレッシャーかけて
さらに 竹の差し棒で
スナップ鳴らして
「間違えたら わかるだろ」と
しまいには
「針金のハンガーの方が痛そう」とか
脅して
身体中 みみず腫したアザが あっちこっちに
泣き叫んだ めちゃくちゃ 泣いた 近所中に響き渡る 泣き声あげて 泣くと
ガキでも 涙が枯れるんだと
小学生3年生の時
あまりにも 残虐敵なので
ハッキリ覚えていないけど
毎日 友達と違う教室に入れられて
1日中 理科室で遊んでたり
ある日 放課後
教頭先生に 小さな部屋に入れられて
泥棒しただろうと
問い詰められ
知らないうちに 冤罪にかけられ
小学校4年生なのに………
学校の近くにある警察署まで 先生3人がかりで車で
警察署の前までつれていかれ
してないのに した
してない してない
私に 小学校時代 味方は近所に居なくて
虐めてくる母親は
「お父さん 山に捨てて」
この言葉だけは 耳にタコが出来てる
暗い 暗い 山に向かって
捨てられた
保育園の時
「あんたは橋の下で産まれたんだと」
「あんたは こじきな子供 私の子供じゃない」
小学校にして
虐めてくる母親を
憎んだ 怨んだ 睨み付けた
仕事から 帰ってきた 自転車の音が 恐怖で
小学生にして 窒息死を選んだ
死ねなかた
震えてる 私を
鬼の形相で 殴る 殴る
手が痛いからと ハンガーで
殴る 殴る 殴る
膝を抱えて ガードしてる
腕に 足に
殴る 殴る 殴る 殴る 殴る
声が出なくなる
殴られ続けると
父親は 見てるだけ
助けない 見て見ぬふり
だから 肉親だ
家が嫌い 実家が嫌いで
学校に行けば 同級生に虐めてくるし
辛かった 本当に
仕返しを
中学生で覚えた
親の稼いだお金 毎月 使い込んだ
身内のお金 盗んだ
慰謝料だと
心は 納得いかず
殴った
殴った手が痛かった
それから 私は
人を殴らないと けじめをつけた
高校生
働いた 学校に通いながら
学校の友達より
働いてる 友達と働くのが楽しかったり 頑張ったら ご褒美貰えたり
稼いだ ひとりで
お客さんと話すのが楽しいと 誰かと 話すのが楽しいと
高校生 卒業の日
働いてた友達との 別れて
人を幸せにしたいと
ボクより 悲しい思いしないでほしいと
家から通って働いたが
続かない自分に 腹立ちさがきて
なんの為に生きてるのか わからなくなり
死ぬとこを さ迷い
自宅で手首切ったり
目黒のビルの屋上で 飛び降りようとしたり
堂山のアパートで
窓ガラスを割って
割れたガラスで 首を切ったり
自分で出した血の色は
赤黒く
また 刃物が入る瞬間 冷たい感触あったり
死ねなかた
だったら 殺されたら楽だと
死に物狂いで
通天閣に 拾われて
12年間 警察の方々やヤクザの方々に迷惑かけずに
死に物狂いで働いてる姿見てくれた 仲間達
みんなが
頑張れ 頑張れ 負けるなぁ
這い上がれって
いろんな方々から 護られた
今は 励ましてくれた仲間は
ふたりの師匠
離れても 簡単には死なんって 見極められたから
化け猫は
自分の死に場所を探す 旅に