キョウノナナコ。(2016年6月26日/東京競馬場) | 確定の赤ランプ~Horse Racing Blog~

確定の赤ランプ~Horse Racing Blog~

競馬専門ブログです。画像の転載を禁じます。







また他サイトへ誘導するようなブログの読者登録もお断りいたします。

※当ブログの画像転載禁止!

 

東京開催もいよいよ今日が最終日。

朝から日差しも強く、梅雨の晴れ間が広がった東京競馬場。

芝は朝から良馬場、ダートは第8競走まで稍重、第10競走から良馬場で行なわれました。

 

来週からは本格的な夏競馬がスタート。

注目の藤田菜七子騎手は福島、その後は新潟を中心に騎乗予定。

北海道シリーズは出張馬房が少ないこともあり、取り止めですかね。

 

それでは〝キョウノナナコ。〟を振り返ってみましょう。

本日は準メイン『清里特別』など計6鞍に騎乗しました。

 

まずは朝一番の東京競馬 第1競走『3歳未勝利・牝馬限定』(ダート1,600m)。

プチットマドレーヌ(美浦・手塚貴久厩舎)に騎乗。

手塚先生の管理馬を任せられるのは初めてでしょうか?

前走は芝のマイル戦に出走し、18頭立て8着。

390キロの小柄な牝馬ですが、

今回はダートとはいえ、馬場が渋っているので非力な馬にはプラスですね。

5番人気に支持されました。

下河辺牧場のシンプルな勝負服に身を包み、藤田菜七子騎手がパドックに現れました。

周回中の各馬に停止命令がかかり、騎手控え室から藤田菜七子騎手も出てきました。

今日は栗東の松若風馬騎手も東京で騎乗ですね。

個人的な話ですが、以前、松若騎手と新幹線で一緒になったことがあります。笑。

隣りの枠、黒い帽子の野中悠太郎騎手は藤田菜七子騎手の兄弟子。

野中「菜七子の馬には絶対に負けん! キリッ!」

菜七子「…え? 野中先輩の馬、最低人気ですよ…」

厩舎スタッフ「よっこい庄一!」

菜七子「なんですか? それ?」

笑顔でパドックを周回。

菜七子「よっこい庄一、超ウケるんですけど!」

菜七子「…と思ったけど、ぜんぜん面白くなかったです」

パドック周回を終え、本馬場へ。

本馬場入場。

菜七子「野中せんぱ~い。プチットマドレーヌって私に似合って可愛い名前ですよね?」

野中「はいはい。どうせ俺はニガオエに描きやすい顔してますよ!」

返し馬。

さぁ、まもなく第1競走の発走です!

 

スタートを決めたいところでしたが、今日もちょっと後手を踏んでしまいました。

道中は中団の後ろ、野中騎手と併走します。

4コーナーは馬場の中ほどを11番手、12番手といったところで回り、

直線で前を追いますが、なかなか差が詰まりません。

結局、16頭立て12着(5番人気)に敗れました。

勝ったのは圧倒的な1番人気、単勝1.2倍のメイプルケプラー(美浦・高市圭二厩舎)

高市先生、また藤田菜七子騎手に良い馬を回してくださいね。

検量室前に戻ってきました。

「すみませんでした」とでも言っているのでしょうか?

「でも、野中先輩には勝ちました」とは言ってないでしょうけど。

やはり、新馬、未勝利のダート戦で出遅れは致命的ですね。

 

続く、東京競馬 第2競走『3歳未勝利』(ダート2,100m)

藤田菜七子騎手はミヤコノアバランチ(美浦・堀井雅広厩舎)に騎乗。

堀井先生の管理馬では以前、マルターズフェスタの手綱を取りました。

それ以来、2度目でしょうか?

これからもいろんな厩舎から依頼が来るといいのですが。

 

連続騎乗のため、パドックには姿を現しません。

 

ダート2,100mはスタンド前発走なので、返し馬とゲート裏の輪乗りの写真。

返し馬は良い雰囲気。

輪乗り。

菜七子「前の13番の先輩! 負けませんよ~」

野中「馬番で呼ぶな!」

まもなく東京競馬 第2競走の発走。

体勢完了!

藤田菜七子騎手は最内1枠の白い帽子。

やっと藤田菜七子騎手らしさが出ました。

ポンと好スタートを切って、早くも1馬身リードします。

しかし、1コーナーは内の3番手に控えて左にカーブを切っていきました。

 

道中は4~5番手、中団の前を追走。

4コーナーを5番手で回り、直線コースへ。

良い手ごたえで内ラチ沿いを伸びてきましたが、坂の手前で止まってしまいました。

逃げた津村明秀騎手騎乗カブキモノ(美浦・武市康男厩舎)がまんまと逃げ切り、快勝。

ミヤコノアバランチは前走が1,600m、2走前が1,400mで、

最近はダートの短いところを使っていたので、前に馬を置きたかったのかもしれません。

ただ、10番人気の低評価を覆す、掲示板確保(5着)はナイス騎乗でした。

検量室前に戻ってきました。

ミヤコノアバランチが5着のところに入りました。

女性厩務員さんも笑顔でお出迎え。

相手関係から掲示板確保も難しいと思いましたが、連闘も良い方向に出ましたね。

今日の好騎乗で次走も乗せてもらえると良いですね。

 

3連続騎乗の東京競馬 第3競走『3歳未勝利』(ダート1,600m)。

パドックには騎乗しないので、本馬場入場から。

自厩舎ソロモンノユビワ(美浦・根本康広厩舎)に騎乗。

ちょっとうるさいところを見せているかな。

まもなく第3競走の発走!

 

ソロモンノユビワ、あまり良いスタートではありませんでした。

道中は後方から2番手あたりを追走。

3コーナーのあたりでは前の馬と接触したのか馬が顔を上げ、

ズルズルっと後退してしまう不利もありました。

直線ではこの馬なりに伸びてはいましたが、ここは上位の3頭が強すぎました。

同期の木幡巧也騎手騎乗のレオイノセント(3番人気)が快勝。

多少、乗り馬に恵まれているとはいえ、順調に勝ち星を伸ばしています。

人気の馬で結果を出すというのは我々、馬乗りの素人が思っている以上に大変なことです。

自厩舎での2勝目はどの馬になるのでしょうか?

検量室前です。

3連続騎乗は体力も消耗しそうですね。

根本先生はいつもニコニコえびす顔。

3人の愛弟子を抱える珍しい厩舎です。

いつか菜七子騎手もフリーで頑張っていく時が来るのでしょうか?

 

第4、第5、第6競走と騎乗馬はなし。

次に登場したのは東京競馬 第7競走『3歳以上500万下・牝馬限定』(芝1,600m)

この日、藤田菜七子騎手が騎乗する初めての芝のレース。

騎乗馬は自厩舎カゼノトビラ(美浦・根本康広厩舎)

腹帯には黒地に赤文字で〝菜七子〟の文字。

赤地に白文字バージョンの腹帯も良く見かけますね。

第7競走のパドックにやって来ました。

右隅には中舘英二調教師。

まだまだジョッキーとしてやっていけそうな気もしましたけどね。

「逃げ」といえば「中舘」というくらいに言われていましたが、

これほどまでに騎手に脚質の色がついてしまうことはなかなかないですよね。

それはそれで偉大なことだと思います。

藤田菜七子騎手はデビュー当時は持ち前のスタートセンスで、

逃げ・先行で勝負をすることが多かったですが、

(4月2日、JRA初勝利がかかったオールドラゴンでの一戦は見ごたえ十分でしたね。

蛯名正義騎手のリップルトウショウにハナ差4cm敗れましたが)

最近は抑える競馬で直線ごぼう抜きなんて場面も多く見られるようになりました。

リンガスヴィグラスでの追い込みは〝プチ〟ブロードアピールを髣髴とさせる勝利でした。笑。

パドック周回中の各馬に停止の号令がかかり、騎手が整列。

パドックに向かってここも大きな声で「よろしくお願いします」と藤田菜七子騎手。

決してお客さんに対して「さっきは馬券に絡まなくてごめんなさい」と謝っているワケではありません。

(心の中では謝っているかもしれないけど・笑)

騎乗馬カゼノトビラに駆け寄ります。

菜七子「よっこい…」

菜七子「…庄一」

根本先生「お前18歳なのに古いこと知ってんのね」

根本先生が何やら助言しているのでしょうか?

 

根本先生「俺、メリーナイスで日本ダービー勝ってるんだよ」

菜七子「先生、またその話ですか?」

※(そんな会話は絶対にしてません。)

菜七子「もう美浦のジョッキーさんの顔と名前はみんな覚えました。隣りはスギノさん」

杉原「スギハラな!」

菜七子「…ご、ごめんなさーい」

パドック周回を終えて、地下馬道から出走各馬が出てきました。

これから本馬場入場です。

菜七子「カゼノトビラちゃん、馬場入場口はそっちじゃない。右! 右!」

毎回、本馬場入場の際も「よろしくおねがいします!」と挨拶をする藤田菜七子騎手。

返し馬を終えて、まもなく東京競馬 第7競走の発走。

3ヵ月半の休み明けのカゼノトビラは9番人気。

鉄砲実績はないので、1回使ってからか…。

 

スタートはタイミング良く決まりました!

すっと先団に取り付き、4、5番手でレースを進めます。

4コーナーを馬1頭分外を6番手で回り、直線へ。

この馬なりに頑張っていますが、終いの切れで差が出ました。

休み明けの分もあって伸び切れませんでしたね。

カゼノトビラは10着でした。

検量室前に戻ってきました。

カゼノトビラはダートのこのクラスで連続2着の実績もありますが、初勝利は芝でした。

函館2歳ステークスに出走した実績(11着)もあります。

芝の走り自体はもちろん問題ないですし、

ダートで2着2回ということは馬力もあり、血統的にはもっと長い距離でもイケそうですね。

負けても馬と愛弟子が無事に回ってくれば笑顔の根本先生。

根本先生「俺、映画も出てるの。『優駿』って映画」

菜七子「観れたら観ます」

…冗談はさておき。

騎乗についての反省点を確認中でしょうか?

とにもかくにも頑張れ! 根本ファミリー!

続く、東京競馬 第8競走『3歳以上500万下』(ダート1,400m)

6番人気サンタナブルー(美浦・和田雄二厩舎)に騎乗。

前走は外枠ながら上手く先団に取り付き、4コーナーも楽な手ごたえで直線へ。

見せ場たっぷりのレースでした。

距離が1ハロン短くなる今回は期待が出来ます。

 

連続騎乗のため、この後、本馬場へ。

菜七子「だるまさんが・・・」

石橋「?」

菜七子「ころんだ!」

石橋「何してんの? お前?」

菜七子「ころんだ!」

 

遊んでる場合じゃなく…。

東京競馬 第8競走の発走!

 

藤田菜七子騎手騎乗サンタナブルーは7枠13番。

スタートは五分。

内の各馬を行かせて、無理をせず中団後方に控えます。

 

道中もぴったり折り合い、良いリズムで10番手、11番手を追走。

4コーナーを9番手、10番手あたりで回ると、手ごたえ良く内をついて直線へ。

残り200m手前で前が詰まりそうになるも、上手く外に持ち出し、

そこからまたひと伸びし、前を懸命に追います。

一完歩ずつ前との差をつめるサンタナブルーと藤田菜七子騎手。

先に抜け出していた村田一誠騎手(白帽)のタマモシルクハット。

ゴール前で捉え、2番手に浮上!

勝った伴啓太騎手のスモーダリング(美浦・高柳瑞樹厩舎)には及ばなかったものの、

豪快な末脚でレースを盛り上げてくれました。

前走から1ハロン短縮はプラスでしたね。

検量室前の藤田菜七子騎手。

2着のところに入るサンタナブルー。

藤田菜七子騎手の背後には和田雄二先生。

先週6月19日は9番人気のワクワクキリシマで6着、

6月12日のサンタナブルーでは5着、同じく12日のバースデイでは8着と入着。

和田先生も比較的、藤田菜七子騎手にチャンスを与えていますが、

その期待に応える騎乗を見せていますね。

後検量を終えて、2着確定です。

 

第8競走は――。

1着⑧番スモーダリング(5番人気)

2着⑬番サンタナブルー(6番人気)

3着②番タマモシルクハット(14番人気)

三連単は1,495,620円と大荒れな結果となりました。

さぁ、いよいよ準メイン!

東京競馬 第10競走『清里特別』(ダート1,400m)

藤田菜七子騎手にJRA初勝利をプレゼントしてくれたサニーデイズ(美浦・相沢郁厩舎)の登場!

サニーデイズの手綱をとるようになったキッカケは、こちらの記事に書いておきました。

おなじみの勝負服でパドックにやって来ました!

周回中の各馬に停止命令がかかり、出走騎手が整列。

藤田菜七子騎手、ここも深々とお辞儀をして「よろしくお願いします!」と挨拶。

大野「張り切ってるなぁ! ちなみに1番人気は俺のアナザーバージョンだけどね」

菜七子「(ぼそっと)本命馬なのに〝アナ〟ザーバージョンってか?」

大野「…むむ」

サニーデイズに駆け寄ります。

サニーデイズ「菜七子ちゃんのおかげでボクは歴史に名前が残りました」

サニーデイズの時は笑顔が多い印象。

初勝利時、がっちり握手を交わした鈴木厩務員とともに周回。

さぁ、サニーデイズとのコンビで2勝目なるか!?

本馬場入場です。

サニーデイズ、前回は調子が落ちて、体調が持ち直した直後のレースで3着。

今回は中1週ですが、どうでしょうか。

気合が空回りしませんように。

返し馬はどうでしょうか?

まもなく東京競馬 第10競走『清里特別』(ダート1,400m)の発走!

藤田菜七子騎手、特別戦2勝目なるか!?

 

サニーデイズ、スタートは決して悪くありませんでしたが、

外枠の分、好位が取れず、ポジションがやや後ろになってしまいましたね。

道中も8番手前後の外。

4コーナーを8、9番手の大外を回って直線へ。

ここから伸びるかと思われましたが、

サニーデイズにとってはやはり位置取りが後ろ過ぎた印象。

残り100m手前でいっぱいになり、馬群に飲み込まれ、

11着(4番人気)に敗れてしまいました。

ただ、藤田菜七子騎手の場合、失敗を次に生かすのが上手いと思うので、

次走に期待したいと思います。

ちょっと残念そうな表情で検量室に戻ってきましたね。

サニーデイズは鉄砲実績もあるので、次走は少し間隔を開けても良さそうです。

これにて6鞍すべて終了~♪

 

藤田菜七子騎手、来週からは福島競馬へ。

小回りコースで持ち前のスタートセンスを発揮し、JRA5勝目を挙げられると良いですね。

 

また、7月6日には関西初お目見え!

園田競馬のJRA交流戦『淀川特別』(ダート1,400m)に参戦!

騎乗馬はまだ流動的ですが、クリノの冠でおなじみ栗本博晴オーナーの、

クリノツーイーソー(美浦・伊藤伸一厩舎)かクリノロッキー(高市圭二厩舎)で挑みます。

これまでたくさんチャンスを与えてもらっている高市先生の馬で勝てれば最高ですね。

 

《追記》

28日、7月6日(水)の園田競馬『淀川特別』の騎乗馬がクリノロッキーに決まりました。

高市先生に恩返しできるでしょうか?