めしだ行きつけの



接骨院の先生



松本学さん。



施術中



こちらが眠りたくても



おしゃべりを絶やさない。



そして、一人勝手に



”すべらない話”に挑み、だだ滑る。



そんな松本学の”すべらな~い話”が



今日も始まった。



『さっはじまりました』



『松本学のすべらな~い話』



『今日のお題は私の妻の父です!』



いや、ねぇ



私の妻の父親はですね



すこぶる頑固で気が短い人でしてね



冗談とか言わないんですよ。



それに、何かを指摘されたりするのがすごく嫌いな人で



父の話に少しでもツッコミを入れたら



すぐに機嫌が悪くなってしまうんですよ。



まぁ今どきの言葉でいうと”おこプン”しちゃうんですよね。



ハッハッハ。



お正月にね、妻の実家に行った時



そんな妻の父と久々に会って話たんですよ。



今だに私も話す時、緊張するんですけど



その時は食べ物の好き嫌いの話になって



「俺は魚が嫌いでね~」と父がつぶやいたので



「何でですか?」と聞いてみたら



父は真面目に言ったんですよ。



「目をあけっぱなしで」



「クネクネと動く魚を見たら吐き気がするんだ」



「あれは、グロテスクな化け物としか思えない」



「あんなもの生で食べる日本人は異常だよ」



ほろ酔いで口達者になった父は続けた。



「私はね、海が好きでよく行くんだけど」



「目をつぶるんだ」



「なぜかって」



「それは魚が”気持ち悪い”からだ」



すこぶる真面目にそう語る父に



ツッコミを入れそうになったので



どうにか抑えて



「そうなんですか」



と真面目に相槌をうった後



「お好きなものは何ですか?」



って聞いてみたんですよ。



そしたら



父は真面目な顔で



平然と言ったんですよ。




「海老と蟹」