めしだは、その顔面からは想像できない程



センチメンタルかつ



センシティブな人間である。



先日も



高校時代の部活の仲間達と久々に会い



学生時代の懐かしい昔話に



満開の花を咲かせ



楽しいひとときを過ごした帰り道



めしだの心は



センチメンタルジャーニー。



「仲間達と過ごした楽しい日々もう二度とやってこないんだな」



めしだは



涙を流しそうになりながら



いつも通り



センチメンタルな世界に浸り



心の朗読開始。



「10代の青春時代は、チュッパチャプスだ」



「甘くて美味しい時間はあっという間に溶けてなくなってしまう」



「青春味のチュッパチャプスは人生のお菓子箱に一人一本と決まっているんだ」



「だから、その青春味の甘みは人生で一度しか味わうことができない」



「食べてしまった僕らにできることといえば」



「その青春味がどんなに甘く」



「どんなに美味しかったか」



「思い出を語り合うことだけなんだ」



そんなセンチメンタルを



心の中で朗読した後



泥酔状態のめしだは



チュッパチャプスを



舐めたくて



舐めたくて



青春時代の甘さを



思いだしたくて



我慢できなくて



近くのコンビニにかけていき



味は運に身を任せ



カゴの中から



適当に一本チュッパチャプスを選んだ。



そうして



チュッパチャプスの袋を



むしり取り



現れた



青春の味を



ペロリペロリ。



すると



何とも言えない



へんちくりんな味がした...