ハノンは不要か?必要か? | ギタリスター誕生~ギター500年の歴史がここから変わる~

 日本のピアノ界に、バイエルとともに不動の人気と地位を誇る教則本があります。ご存知ハノンです。

 

 
 指の強化トレーニングの代名詞のハノンなのですが、ヤフー知恵袋をのぞいてみると多くの賛美者がいる一方、否定的であったり『やっているが効果がない』という人もよく見かけます。

 

 
 果たしてハノンとは、本当に指の強化に絶大な効果があるものなのでしょうか?

 

 
 いろいろ意見はあると思いますが、個人的にはバイエルと似たようなものだと思います。

 

 
 日本ピアノ界の教則本の代名詞であるバイエルですが、使われている国は世界で日本だけといわれます。一方、ハノンを使うのもほとんど日本だけらしいです。

 

 
 もしも日本がショパンコンクール優勝者をバンバン出しているような国なら、ハノンの唯一無二の絶大な効果を肯定せざるをえないでしょうが、いうまでもなく日本はそんな国ではありません……。

 

 
 ハノンをやることで指が動きやすくなったりなど、そうした効果はもちろんあるとは思います。しかし、私はハノンはまったくやったことがなく、メトード・ローズに載っている軽いフィンガーエクササイズを毎日5分くらい続けて、両手のすべての指が自在になめらかに動くようになりました。これを1年、2年、10年、20年と続ければ、さらに格段に動きやすくなることでしょう。

 

 
 要するに指を動きやすくするトレーニング法は、なにもハノンにこだわる必要はないのだということです。

 

 
 ある人は毎日30分ハノンをやり、ある人などは手が痛くなるまでハノンをやり、手を冷やしてから再びハノンをやるそうです。ハノンにどれほどのすさまじい効果があるのか知りませんが、はっきりいってあまり効率的な練習のしかたではないと思います。

 

 
 では、ハノンとはいったいなんなのか?私が思うにハノンというのは、ピアノの才能がない人のためのトレーニング法のような気がします。

 

 
 私は才能があったのか、メトード・ローズの軽いフィンガーエクササイズだけで指をなめらかにし、半年もたたないうちに【エリーゼのために】を弾けるようになれました。(私のエリーゼは上級者には低レベルな演奏に聴こえるでしょうが、ピアノをまったく弾けない人が聴けば1000人中1000人、全員が感動する演奏だとは思います)

 

 
 一方、才能がない人たちは才能がないため、ハノンによる猛トレーニングの積み重ねで補おうとしているというわけです。

 

 
 才能がない人たちはそのままハノンを続けるのもひとつの手だとは思いますが、もしも才能があるにもかかわらず無意味なハノンをやり続けている人がいたなら、今すぐハノンをやめることをおススメしたいです。

 

 

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