ピアノ初心者が楽譜を読む際、はじめにぶち当たる壁が【音符を見てもなんの音かパッとわからない】というものだと思います。
そんな初心者に、よくこのようなことをいう人を見かけます。
「音符にドレミはぜったいに書き込んではダメ。ドレミばかりを目で追うようになり、いつまでたっても音符が読めないままになってしまう」
しかし、初心者時代は、素直に音符にドレミを書き込むべきだと思います。そうしないと練習がはかどらず、イライラがつのり、ピアノに挫折したりピアノから離れてしまう危険があります。
『しかしだな。そうでもしないと、本当にいつまでも音符を読めないままになってしまうぞ』━━たしかにそのとおりです。では、どうすればいいのか?
1日に楽譜2ページくらいでいいので、ドレミが書き込まれていない楽譜を読み続けましょう。それを何ヶ月、何年と続けていくうちに、見た音符がなんの音かパッとわかる瞬間が訪れると思います。そこから音符にドレミを書き込まない練習をスタートさせればいいのです。
ちなみに音符を読む際のコツとして、『ドレミファソ……』とひとつひとつ数えるのではなく、ドミソシレ、レファラドミと、またいで数えるといいでしょう。そうすると早く読むことができます。